「私の帰りを窓辺でじっと待ってくれている」迎えた猫は、お留守番が嫌いな甘えん坊 くつろぐ姿に癒やされる日々

くうちゃん(2歳・オス)は、2021年1月、北海道のとある会社に住み着いた。その会社の経営者が家に帰る時、毎日家までついてくるようになったという。保護しようかどうしようか迷ったが、すんなり家に入ってきたので保護したという。

北海道に住む安井さんは犬や猫が大好きで、ペットを飼いたいと思っていた。しかし、一人暮らしをしていて看護師なので生活が不規則だった。

「犬は散歩に行かなければならないので、猫の方が飼いやすいと思いました。子猫は1日に何度かごはんをあげないといけませんが、大人の猫ならそういう必要もありません。以前からペットショップで買うのではなく、保護猫を譲渡してもらうと決めていました」

■大人猫を迎えよう

Facebookで保護猫を探すと、くうちゃんが掲載されていた。希望していた大人の猫で、「おっとりした性格、人間大好き」と書いてあった。それに加えて「ドラえもんみたいに可愛かった」ので、安井さんはくうちゃんに決めたという。

くうちゃんは保護主さんが家まで連れてきてくれた。超絶ビビリなので、家に来た時、既に尿失禁していて、その身体で家の中を逃げたり隠れたりした。しかし、ケージの中に入れたら安心して寝たそうだ。翌日からはケージから出て家の中を探検して、勝手に自分のお気に入りの場所を決めた。

「大人の猫なのに、私にもすぐになれて、膝に乗ってきて甘えるようになりました」

くうちゃんの名前を考える時、安井さんはヨガをしているので、空、海、太陽、月など自然界にちなんだ名前にしようと思ったそうだ。保護主さんとその家族は「クロちゃん」と呼んでいたので、それに近い読み方がいいと思い、空と書いて「くう」という名前にしたという。

■くうちゃんが待っている家

くうちゃんはおっとりしていて甘えん坊。まるで犬のようだという。

「猫の方が、お留守番が苦にならないと思って猫を飼ったのですが、くうちゃんはお留守番が嫌いなんです。とにかく私が家にいることが幸せで、安心できるようです。出かける時はいつも私につきまといますし、私の帰りを窓辺でじっと待っています。なので、私もとにかく早く仕事を終えて帰るように頑張っています」

どんなに忙しくても疲れていても、安井さんに甘えてくれるくうちゃん。超リラックスして寝ているくうちゃんを見ていると、安井さんも癒されるという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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