就職面接で女装趣味を打ち明けたら話が盛りあがり、内定を取れたという報告がSNS上で大きな注目を集めている。投稿した女装男子さんに話を聞いた。

「就活の面接中、全然上手くいかなくてやばいな～と思って最後に趣味と特技聞かれた時に、もうどうでもいいやって気持ちで『女装です！写真見ます？』て言って自撮り見せたら死んだ目の面接官のオッサンが急に目を輝かせて食いついてきて、その後女装についてめちゃ質問された。そしてなぜか内定頂いた笑」

とこのエピソードを紹介したのは女装男子として活動するじゃむぱんさん（@jam_pan_suki）。

女装をしたじゃむさんはかなりの美少女。

面接官はいったいどんな部分に興味を抱いたのか…じゃむぱんさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「出勤は女装でしてしなさい。ってなるね！」

「じゃむちゃんもついにOLになるんだね！！一緒にレディースの制服買いにいこっか」

「私の昔の知り合いが、『面接の待合室にレインボーカラーのアフロのズラを置いて、誰か被って現れたら即採用しようと言う事にしてたんだけど、被るやつが誰も現れなくて、ショボーンとしてたら、一人現れてそいつ採用したんよ。』それが、目の前に居るその会社の部長だった。(笑)」

など数々のコメントが寄せられている。

じゃむぱんさんにお話をうかがってみた。

ーー女装の話題を切り出すまで、面接はどんな雰囲気だったのでしょうか？

じゃむぱん：小さい企業だったので面接官は社長さんでした。社長さんはユーモアを混ぜつつ淡々と面接を進めて行きました。僕がそれ以前の就職活動でユニークさを過度に出しすぎて失敗していたので無難でありきたりなことばかり言ってたせいか、終始つまらなそうに流しで質問が進んでいきました。

ーーそれが女装の話題を出したとたん豹変したわけですね！

じゃむぱん：急に目を輝かせて声を大に「あ、ほんと～！！僕そういうの偏見ないしめっちゃ素敵だと思う！コスプレイヤーとか好きだしねちょっと興味あるわ～！ちょっと話聞かせて？」と言ってきたので意外と反応良いぞと（笑）。

それでTwitterにも載ってる僕の女装写真を見せました。Twitterからは面接官の方があたかも女装男子好きの変態かのように捉えられるかも知れませんが、純粋に女装趣味に対して興味を持っているといった感じでした。

ーー面接を経て、その会社にどんな印象を持たれましたか？

じゃむぱん：こんな良い反応をされるとは思ってなかったので、正直びっくりしました。堅くならずにもっと自分を出して得意なこと、個性を曝け出した方が意外と評価してくれるものなのだなと学びました。

ーー今回のSNS上での反響についてご感想をお聞かせください。

じゃむぱん：嘘かと思う人も多いでしょうが、自分も嘘みたいな出来事が起きてすぐにシェアしようと思いました。「女装男子界隈でウケれば良いかな」程度に考えていましたが、界隈外の方からもたくさん反応を頂きとても嬉しいです。このツイートがじゃむぱん及び女装男子についてもっと知ってもらえるきっかけになると良いなと思います。

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今回のじゃむぱんさんの投稿は、いまだ型にはまったファッションや答弁を強いられがちな就職活動のスタイルに変化をうながす一助になるだろう。

近年、日本で急速に市民権を得ている女装文化。性差を超えて自分のなりたいものになるという発想は、偏見や同調圧力など日本社会が抱えるさまざまな問題を解決に導いてくれそうだ。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）