松坂屋静岡店、懐かしの「回るお菓子売り場」引退へ 「衝撃」「小さい頃の思い出だった」

松坂屋静岡店(静岡市葵区)は11日、公式Twitterアカウントを更新し、お菓子の量り売りコーナー「回るお菓子売り場」が3月23日で引退することを発表しました。ファンからは「小さい頃の思い出だった」「おばあちゃんに買ってもらったなあ」「悲しい」「さみしくなる」「衝撃」など惜しむ声が上がっています。

引退理由は同店改装のため。「2022年春のリニューアルオープンに伴い引退することになりました」(同店広報担当者)

同店に登場したのは1971(昭和46)年9月14日のこと。全館新装開店を機に2台設置し、色とりどりのお菓子がメリーゴーラウンドのように優雅に回る様子が人気を集めました。

2019年9月、同アカウントが動画を投稿すると、昭和世代の人たちからは「なつかしい」「今もあるんですね」、若い世代からは「エモい!」などの声とともに1万近いいいねがつき、静岡への出張ついでに売り場を訪れる人までいました。同アカウントのフォロワーが7千人を超えたきっかけも「回るお菓子売り場がつないでくれたのかもしれません」(担当者)。

同店では「生まれてきたからには、いつかお別れの時が来ます。私たちは引退までの時間をみなさまと一緒に精一杯盛り上げてお別れをしたいと考えました」とし、店頭とTwitterでメッセージを募集。店頭では2月19日から寄せ書きコーナーを設置、Twitterではハッシュタグ「#ありがとう回るお菓子売り場」を付けて投稿できます。「引退前の8日間、みなさまの思い出を乗せた特別仕様で回ります。日本一愛された回るお菓子売り場として送り出していただければ幸いです」

同店と同じタイプの売り場は「回るお菓子」「ラウンド菓子」などと呼ばれ昭和時代のデパートではおなじみでした。1980年には全国に約200カ所ありましたが、2020年9月末には26道府県39カ所と減少しています。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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