みなさんはご自身の英語力に自信がありますか。英語力があると収入や昇進の場面でどれくらい有利になるのか、気になりませんか。

「ヒューマングローバルタレント株式会社」が運営するバイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」の調査によると、英語力の違いによって「50代の男性で1.3倍」「40～50代の女性で1.6倍の年収差」があることがわかりました。

調査は2020年10月～2021年9月の期間で、「Daijob.com」サイトに掲載している企業からスカウトを受けた日本国籍で20代～50代の同サイト登録者1万4008人（男性6271人・女性7737人）を対象に行われました。

企業からスカウトを受けたビジネスパーソンの平均年収を、国税庁調査の平均年収と比較すると、英語が「ビジネス会話レベル以上（TOEIC735点以上）」の人材について、男性では「50代で1.3倍」、女性では「40～50代では1.6倍」の差が開きました。英語力による年収差は、男女ともに20・30代では大きな差がないものの、年齢が上がるにつれて広がる結果に。特に女性は、英語力を活かして仕事をすることにより、生涯年収で大きな差が生じることが明らかになったといいます。

最終経験職種別の平均年収を英語力別に分けたところ、1職種を除いて、ビジネス会話レベル以上の方が平均給与が高い結果に。一番大きな差が開いたのは「エグゼクティブ／経営」の1.8倍で、同サイトは「英語力を活かしたグローバル規模の企業経営や成果主義によって、高年収を得ている」と推測しています。

また、同じく1.8倍の差が開いた職種には、「電機（電気／電子／半導体）」があげられるといい、同サイトは「国をまたいだ電機・電子部品の開発プロジェクトの進行や、生産設備の管理など、英語力＋特殊な知識を活かすことにより、高年収を望むことができると考えられる結果となりました」と述べています。

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調査を行なった同サイトは、「仕事上で、英語力はビジネスツールの1つになり、そのツールを持つことで、キャリアの選択幅は大きく広がります。特に40～50代で英語力の高い人材は、国内の人材市場において希少価値の高い語学力に加え、各分野のキャリアを積まれることで、さらに希少価値が高まっていきます」と説明。

「一方、現在の日本において、若い世代はまず仕事を覚えながら自律することが優先され、英語力による職務上の責任はあまり問われない傾向にあります。ただし、今後グローバル化がさらに進むことで、英語力の有無により若手のうちから、ますますキャリア形成に差が生まれることになっていくでしょう」とも述べています。