「分娩後ちょっとハイになったわ」優しく褒められた出産時のエピソードに「私も書いた!」と共感の声
「陣痛時に”母親になるんだから弱音吐くんじゃない”的な叱咤激励は絶対耐えられないと思い、1人目のバースプランには「優しく、褒めてください」って書いといた。そのおかげか、『すごい我慢強いですね~!』『(出産)初めてとは思えない~!上手~!!!』と持ち上げられ分娩後ちょっとハイになったわ」
出産時のエピソードを綴った、ぬまころ@2人目妊娠34wさん(@numakorou)のツイート。投稿から数日で1.3万いいねがつくほど注目を集めています。バースプランとは、妊娠中の方やそのご家族が妊娠中や分娩時の希望(どのように出産したいかなど)を病院や助産師と紙や面談で相談するシステム。
リプライ欄には、「私も同じことを書きました!」「そんな素敵なシステムがあるんですね」「陣痛痛いのに叱咤されたら泣いちゃうし、折れちゃう」など、さまざまな意見が飛び交っています。ツイートを投稿したぬまころさんにお話を伺いました。
■優しく励まし、褒めてくださり要望通りでした
ーー大きな共感を呼んでいますね。ぬまころさんが通われた病院でのバースプランはどんなものでしたか?
「私が通院している病院では、病院側が用意した用紙に出産時の希望を記載するものでした。無痛分娩の有無や流したいBGMを記載する欄があったと記憶しています。私が通院していた病院だけでなく、出産分娩を取り扱っている施設でしたら実施しているところもあるかと思います」
ーー「優しく、褒めてください」以外は何か書かれたんですか?
「私は他のバースプランが思いつかず、ツイートの『優しく褒めてください』のみでした。出産で関わった病院の方々はそれはもう優しく励まし、褒めてくださり要望通りでした。また、出産時はもちろん、産後入院している間も同様でした」
ーー産後まで気遣ってくれたんですね。出産時、具体的にはどんな言葉をかけられましたか?
「『上手!』と褒めるだけでなく、分娩時には呼吸の仕方やいきむタイミングに力を抜くタイミング、目を開けてといった具体的な指示もしてもらいました。分娩前の陣痛に耐えてる間も色々声をかけてもらってたと思いますが、痛みでいっぱいいっぱいになり覚えてません。ただ優しく励ましてくれてるっぽい肯定的な雰囲気の声かけだったことは覚えています」
ーー「初めてとは思えない~!上手~!!!」という言葉が斬新かつ印象的でした!
「病院の方々には、私のボヤーとした抽象的な希望を適切に汲み取っていただけて感謝しています! 厳しく指導する場合もあるかと思いますが、その場合は根拠もあわせてお伝えいただけると嬉しいな~と思いました」
ーー𠮟咤激励を受けた人やぬまころさんと同じ内容を書いた人など、いろいろなコメントがありましたが、いかがですか?
「まず、こんなに大きな反響は初めてだったので驚きました。リプライや引用を見ると、前半部分の『母親は弱音を吐くな』と、後半部分の『出産時は優しく褒めてほしい』、それぞれ反応するポイントが違い、出産時の周囲の方の関わり方についてみんな思うところがあるのだなと感じました」
◇ ◇
実際にリプライ欄には、「産む時も産んでからも怒られてたヨ…」「今は痛くないでしょー!とか痛くなきゃ赤ちゃんに会えないよ!って言われました笑」と、叱咤激励を受けた人のコメントもあったほか、「次は絶対やさしく褒めてって書く」と参考にする意見も多く、実用的なアイデアとして多くの人の目に留まったようです。
ぬまころさんは2人目のお子さんのときも、同様のバースプランで考えているそう。出産の予定がある方は、希望に合わせて病院や助産師さんと相談するバースプランを活用してみてはいかがでしょうか。
(まいどなニュース・門倉 早希)