「病気で歩けなくなって...」寒い日、ウーバー配達員を待っていた車椅子の女性からの贈り物「思わず涙が」
ウーバーイーツ配達員が配達先で体験した感動のエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。
「ウーバーの届け先が玄関での受け渡しだったので行ったら、車椅子の方が出てこられて
病気で歩けなくなって凄く助かる。配達員さんは寒い中本当にありがとう。
とお礼を言われて奥からお子さんが飲み物とチョコ菓子を持ってきてくれて手渡されてこの世の悪よ滅びろ善意よ世界に満ちろモードになってる」
このエピソードを紹介したのはウーバーイーツ配達員の明るい無職さん(@the_musyoku)。
近年、ウ-バーイーツなど飲食品の宅配サービスが急速に普及しているが、それにより体が不自由な方の食環境は大きく好転した。そんな当事者から明るい無職さんが受けた「病気で歩けなくなって凄く助かる」「配達員さんは寒い中本当にありがとう」という感謝のメッセージ…。心温かくなる明るい無職さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「料理作れない時にはデリバリー助かりました みんなの味方デリバリー」
「海外ですが、ジリ貧生活の中ウーバードライバーになってボロボロの自転車に乗って長距離運転して持って行ったとき、驚かれたと同時にチップ5~10ドルくらいポンと貰った時の嬉しさはいまだに忘れられない思い出です。」
「Twitterでよく“やさしいせかい”って見ますが まさにやさしい世界 やさしい貴方がいるからこそ生まれたやさしい時間 せめて悪が好きに活躍できない世界になってほしいです」
「いつもお疲れ様です。あなた方がいないと成り立たない人たちがたくさんいます。ご自愛ください。」
など数々の共感と感動の声が寄せられている。
明るい無職さんにお話をうかがってみた。
ーーこのお宅へ行った時の感想をお聞かせください。
明るい無職:行った際に車椅子の女性が玄関で待っていてくださり、受け渡しが終わると
「私もこういった身体ですのでとても助かります。配達ありがとうございました」
と言って下さり、お子さんがラッピングされたペットボトル飲料のお茶と小袋のチョコレート菓子を手渡ししてくれました。
配達員としてお客様のイメージというのはあまり考えたことはなく、身体の不自由な方が利用してこんなに感謝してくれる、というのが衝撃的でペットボトルを貰った時に少し涙ぐんだくらいです(笑)。その後は次の配達もあり家を出ましたが、その日は次にどこの配達をしたか覚えていないくらいずっと嬉しかったです。
ツイートはとにかく嬉しくて、誰かにこの嬉しさを伝えたくて書きました。
ーーウーバーの訪問先で、このお宅のように感謝を伝えてくれたりフレンドリーに対応してくれるお宅は多いのでしょうか?
明るい無職:今回の例は本当に特殊で、これまで4000件程度配達していますが初めての出来事でした。配達の大半は置き配なのであまりお客さんと会話をしないということもありますし、コロナもあり会話も最小限にしています。
ただ、温かなお客さんは何件も配達したことがあります。「ありがとう」と言って下さる方もいますし、チップを現金でくださる方、エナジードリンク飲料をくださる若い方も先日いました。マクドナルドの配達でハッピーセットなどを持っていくと、お子さんが我先にと取り来て、最後に「ありがとう!バイバイ!」など声をかけてくれることもあります。そういったお宅に配達すると、数日は幸せな気持ちが続きます。
ーー今回のSNSの反響についてご感想をお聞かせください。
明るい無職:SNSで俗に言うバズる際は大抵批判の声も目に見えてあるのですが、今回リプ欄や引用リツイートを見ましたが殆どの方が「優しい気持ちになれた」「自分も体が悪くとても共感できた」「ウーバーが悪いニュースが多かったが、良い話が聞けて好きになった」等の好感を持った意見でとても嬉しかったです。
◇ ◇
明るい無職さんは現在、肉親の介護で離職し新規就農を目指しているが、そんな中、ウーバーイーツほど自由で他の用事と両立できる仕事はなかったという。ご自身もウーバーイーツに助けられた一人として「今回の記事でウーバーイーツの印象が良くなってくれれば」とおっしゃっていたのが印象的だった。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)