「みんなホームズを読みがちですが…」実はポアロ大好き芸人のロザン宇治原、映画「ナイル殺人事件」を見て大興奮

豪華客船を舞台に繰り広げられる不可解な連続殺人事件。容疑者は、大富豪の結婚を祝うために集まった乗客全員-!?

アガサ・クリスティが生んだ名探偵エルキュール・ポアロの代表作のひとつにして、ミステリのクローズド・サークルものの傑作として知られる「ナイルに死す」が、ケネス・ブラナーが監督・主演を務める「ナイル殺人事件」として実写映画化され、日本では2月25日から全国公開されます。エジプトのナイル川を巡るクルーズ船内で起きた連続殺人事件に挑むポアロの活躍を描いたこの作品の魅力について、10代の頃からポアロの大ファンだという高学歴漫才コンビ「ロザン」の宇治原史規さんに聞きました。

-まずは、映画をご覧になった感想から。

「本当に面白かったです。見る前は、原作のあのボリュームを2時間程度にまとめられるんだろうかと思っていましたが、登場人物やストーリーの魅力、そしてもちろんあの『どうやって思いついたのか』と感動するしかないトリックの素晴らしさを全く損なうことなく映像化していました。それでいてさらに削ぎ落とされ、洗練されていたので驚きました」

-宇治原さんがクリスティを読み始めたのは?

「最初に読んだのは中学3年生くらいだったと思います。高校のときが一番読んでいましたね。クリスティの中でもポアロが好きで、もっと言うと『ナイルに死す』が一番好きな作品なので、また映画になると聞いてとても嬉しかったです」

「中高生の頃ってシャーロック・ホームズとかを読む子が多くて、僕の周りでも流行っていました。でも僕、ちょっと人と違うことをしたい子やったんですよね。それで、わざとクリスティを読み出したんです。『みんなホームズやけど、俺はポアロを読んでる』『俺はコナン・ドイルじゃなくて、アガサ・クリスティやねん』と言いたい人やったんで(笑)。そういうひねくれた性格だったからこそ、ポアロと出会えたのかもしれません」

-ポアロの魅力は?

「ホームズみたいにシュッとしてないんですよね。もちろん、謎解きの部分は非常にスマートなんですけど、普段は結構コミカルなところもあって、そういうギャップにやられました。映像作品に関しては、僕はNHKで放映されていたデヴィッド・スーシェ主演のドラマ『名探偵ポワロ』シリーズ(1989年~2013年)をよく見ていたので、今もそのイメージが強いですね。今回の映画みたいにカッコよくはないんですが、とはいえ、映画は映画でコミカルな部分もちゃんと描いてくれていたので、昔からのファンでも違和感は全然ありませんでした」

-映画はトリックを知っていても楽しめたんですね。どんな人にお勧めしたいですか?

「謎解きの答えを全部知った上で見たのに、これだけ引き込まれるなんてなかなかすごい映画やなと思いました。映像、音楽も素晴らしく、小説とは違う魅力に溢れていたと思います。クリスティの魅力が詰まった作品に仕上がっているので、原作を知らない人はもちろんですが、読んだことがあるという人にもぜひ見てもらいたいです」

※この記事は「ナイル殺人事件」感想コメントキャンペーンで試写を見た宇治原さんに取材しました

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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