カツアゲに遭って財布を出したけど中身はたった8円だけ…。中学時代のほろ苦いエピソードをつづった「カツアゲにあった話」がSNS上で大きな注目を集めている。このエピソードを紹介したのはやーこさん（@yalalalalalala）。

中学1年の頃、コンビニで年上の不良中学生からカツアゲに遭ったやーこさんだが、直前にコンビニでパピコを買ってしまっていたため、財布に残っていたのはたった8円ぽっち。途方に暮れ、一緒にパピコを食べているうちに、公衆電話から母親に電話せねばならないことを思い出し、事情を話して逆に不良から10円借りることに成功したのだった。

なんとも珍妙なやーこさんの体験に、SNSユーザー達からは

「めちゃくちゃ面白かったです。文章のテンポがよくて、長文読むの苦手なんですがすんなり読めました。たとえばこの時所持金が数百円ぐらいあったとして、電話しないといけないから10円だけ残してもらえませんか？って言ってたらどうしてたんだろう、この不良少年…」

「私も人生で一度だけ中1の頃カツアゲにあったことがあります。本屋で立ち読みしていたら、初めましての女子中学生？にバス代ないから100円貸してと言われ、ポケットを弄ったら数十円しかなく『バス代ないなら親に定期券を買って貰えばいいよ』と助言したら鼻で笑われ立ち去って行きました」

「皆さんカツアゲにあったらパピコを買って財布を8円にしてからその人に1本あげて、10円借りましょう」

など数々の感動の声が寄せられている。

やーこさんにお話をうかがってみた。

ーーカツアゲしてきた方はどのような印象だったでしょうか？

やーこ：相手はシュッとしていて少しヤンチャな雰囲気があり、眉毛が短く整った形をしている少年でした。自分は眉毛が生い茂っていたので羨ましく思ったのを覚えています。

ーー今振り返ってみて、カツアゲしてきた方の人柄についてどう思われますか？

やーこ：当時は気がつきませんでしたが、あの綺麗な眉毛は手入れされたもので彼の努力の産物だったのではと思っています。丁寧にパピコを揉み込む手つきや、吸引法の伝授をしてくれたことから推測すると、本来は手先が器用で面倒見が良い少年だったんだと思います。

ーー今回の反響についてご感想をお聞かせください。

やーこ：文字ばかりの古代壁画みたいな画像を貼り付けたツイートだったので、あまり読まれないだろうと思っていたのですが、予想に反して沢山読んで貰えて驚きました。そして、皆さんの体験談や感想が面白くて、読んでいて楽しかったです。スマホが震える度に私も喜びに震えました。

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やーこさんはたまたま運が良かったが、カツアゲ自体は犯罪行為。こんな事件が今後繰り返されないことを願いたい。

ちなみにやーこさんはこの他にもTwitterやnoteでさまざまなエッセイや小説を発表している。いずれも格調高い文体で、かつ人生の悲喜が鮮やかに感じられるものばかり。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）