ウクライナ侵攻をネタに不謹慎動画 つくばサバゲーランドがユーチューバーを出入り禁止 「当地の人々に対する無配慮さは目に余る」
「ロシアVSウクライナ」。両国の国旗を並べ互いに銃口を向け合うサムネイルの動画を投稿したサバイバルゲーム専門ユーチューバーに対し、 茨城県龍ケ崎市の「つくばサバゲーランド」が出入り禁止を宣告しました。「サバイバルゲームの健全な発展を阻害し、現在進行形で侵略を受けている当地の人々に対する無配慮さは目に余るものがあります。この方の当フィールドの利用を禁止とさせて頂きます」と声明を発した同施設のオーナーに取材しました。
■サバゲー業界としてNO突きつける必要あった
つくばサバゲーランドが出入り禁止を決めたのは、サバゲー動画を投稿する女性ユーチュバー、サバおかさん。エアガンを紹介する動画などをアップしています。
ーーサバおかさんの出入り禁止を発表した理由を教えてください。「ロシアVSウクライナ」の動画を撮影したのが、つくばサバゲーランドだったからでしょうか?
「いえ、このユーチューバーと一切面識はありません。でも、投稿された動画は、おちゃらけながらロシア軍、ウクライナ軍の武器を紹介するものでした。いま戦争で苦しんでいる人がいる中で、非常に不謹慎です。サバゲー業界にいる者として、同じように見られたくない。サバゲー業界が戦争を賛美しているように誤解されたくない。NOを突きつける人がいないなら私が、と思いました」
ーーサバイバルゲームは、エアガンで互いを撃ち合うというイメージがあります。
「だから戦争を賛美している、と言われこともありますが、サバゲー業界はまったくそうではありません。かつてのように、軍隊のコスプレをしてやっている人は少数派で、若い人の多くは私服で参加し、レジャー、スポーツとしてフェアプレーを楽しんでいます」
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つくばサバゲーランドのツイートは2万超のいいねがつき、「素晴らしい対応です」「判断を全面的に支持します」「皆納得してる」などの声が上がっています。
サバおかさんは、問題になった動画を削除した上、26日午後、おわびの動画をアップ。「見た人を不愉快にさせてしまい、申し訳なく思います」「ウクライナにいらっしゃる方々に不謹慎な内容だったと思います」と謝罪しています。サバおかさんの元には、「面白半分で取り上げているのがダメ」「再生数稼ぎのネタにしている」といった批判が寄せられていると説明し、「指摘されるまで気づかなかった自分自身にショックを受けている」と話しています。
(まいどなニュース・伊藤 大介)