ホットプレートで調理 金曜は冷蔵庫一掃の日…シングルマザーを助ける家事時短術あれこれ

シングルマザーは家事・育児に加えて仕事のすべてを一人で行うため、とにかく時間が足りません。だからこそ、家事時間を減らすため、それぞれこだわりの「時短術」があるものです。シングルマザーとして2人の子どもを育てるAさん(会社員・30代)に聞きました。

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シングルマザーはとにかく時間がないという人が多いです。離婚後、実家で生活している場合は両親の手を借りることもできますが、実家に戻らず母子だけで生活している場合はそうもいきません。子どもの成長に伴い、母親の負担が少なくなることもありますが、幼いうちはすべてをその肩に背負うことになります。どんなに頑張っても「1日が24時間では足りない」と思うようになってしまいます。

仕事の時間や子どもとの時間を減らすことはなかなか難しいです。Aさんも仕事の時間を減らしてしまうと家計に大きく影響が出てしまうし、子どもとの時間を減らすことは子どもの成長に影響が出てしまう…と思ったとのことでした。それならば「家事の時間」を減らすしかない、と考えたそうです。

■家事時間を減らす時短術とは

家事時間を減らすためにAさんが行ったことを伺いました。

【1】食事のメニューをあらかじめ決めておくこと

Aさんの住む場所では、燃えるごみの日が月・木のため、日・水は魚介類の日としたそうです。魚はどうしても臭いが発生しやすいため、次の日にはごみとして出せるようにと考えたのです。また平日は肉類と野菜を組み合わせたりし、金曜日は冷蔵庫一掃セールのような形で調理を行います。

買い物は子どもたちが就学前は2週間に1回でしたが、中学生となると食事の量も増え1週間に1回になったそうです。まとめ買いをすることで買い物の時間を減らすことができます。

【2】できるかぎり食器を使わないワンプレート方式

食器を用意する、洗うといった家事を短縮するこの方式。最初は目的が違ったそうで、当初の目的は「外食気分を少しでも子どもに味わわせてあげたい」という気持ちからだったそうです。子どもたちもまるでお子さまランチのような盛り付けに喜んでくれ、食後の洗う手間も最小限になり家事時間の節約につながったそうです。

【3】ホットプレート調理で時短術

ホットプレート調理は子どものテンションが上がる時短術。自分で焼くことが楽しいようで、進んで調理をしてくれます。Aさんの場合、ホットプレート調理は金曜日が多く、焼きそばや焼うどんの他にも、もやしを敷き詰めた上に豚バラを乗せた豚バラもやしが子どもたちに好評なんだと話してくれました。

【4】帰宅後の2時間の使い方が勝負!ながら家事で時短

帰宅後の2時間の使い方で夕食後の自由時間が増える場合もあります。Aさんの場合は帰宅後に洗濯機をまわし、炊飯器をセットしお味噌汁の出汁を取るまでを一気に行うそうです。「洗濯機や炊飯器はセットしてしまえば終わるまで50~60分位かかります。その間に他のことができるから」とAさんは言います。お味噌汁の出汁を取ったら干してあった洗濯物を畳み、片付けます。その後、調理を開始しても炊飯が終わるまでに間に合うそうです。

ご飯ができ上がった頃に洗濯が終わり、取り出してさらに2回目をセットしてから夕飯をみんなでいただくんだとか。「中学生は部活で洗濯物も多いから、1回終わったらすぐにまわしておかないと時間がもったいない」とAさんは言います。

帰宅後の一連の家事を2時間で終わらせることでその後の自由時間を確保でき、子どもたちの話に耳を傾けることができたといいます。

【5】週末に作り置きは必須

平日帰宅後に煮物や手の込んだものをつくることはなかなか難しいです。Aさんは週末の買い物終了後に作り置きおかずを大量に調理するそうです。

ブロッコリーやインゲンなどは少し硬めに茹でて冷凍保存し、食べるときに温めるとちょうどいい硬さになるように工夫したり、ひじきの煮物やわかめの和え物、味玉なども大量につくり保存容器に入れておきます。平日はこれを盛り付けるだけなので家事に時間を取られることがありません。

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家事のひと工夫で、時間のゆとりを生み出せるかもしれません。みなさんはどんな「時短術」に取り組まれていますか。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

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