コロナ禍の就活生「ガクチカで何を話せば良いか分からない」 自粛生活の余波…サークル、アルバイトなどの機会少なく
コロナ禍の就職活動、いろいろ不安はつきませんよね。就職活動中の学生に聞いたところ9割が「就職活動に不安がある」と回答しているそうですが、不安なポイントとして「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で何を話せば良いか分からない」という声が多いことが分かりました。調査した企業は、コロナ禍の自粛生活の影響で「学生時代にサークルやアルバイトなどの機会を得にくかったこと」などが関係しているのではないかと指摘しています。
就職情報サイトを運営する株式会社学情が、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、2022年2月にインターネットアンケートを実施。557人から有効回答を得ました。
はじめに「就職活動に不安はありますか」と聞いたところ、「とても不安がある」(71.1%)と、「やや不安がある」(23.3%)を合わせると、95.1%の学生が就職活動に不安を抱いていることが分かりました。
続いて「就職活動で不安を抱いている点はなんですか」と聞いたところ、「志望する企業の内定を獲得できるか」(70.4%)、「1社以上内定を獲得できるか」(66.6%)という結果に。
また「内定獲得」に関する項目の他には、「リアル面接で、熱意や自分の考えを伝えることができるか」(55.1%)、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で何を話すか」(52.3%)といった項目が回答を集めました。同社は「同社はコロナ禍で、リアル(対面)で人と話す機会が減っていることや、サークルやボランティアなど課外活動の機会を得にくいことも、就職活動の不安材料となっていると考えられます」と述べています。
最後に「内定(内々定)の獲得に自信はありますか」と聞いたところ、「とても自信がある」(1.6%)、「やや自信がある」(6.8%)と回答した学生は8.4%でした。一方で「自信がない」(36.6%)、「あまり自信がない」(36.8%)は、あわせて7割以上となっており、大半の学生が内定獲得に自信を持てていないことが分かりました。
具体的には、「まだ、自分がやりたいことが分からず、志望する企業を絞り込めていない」「自己PRや志望動機が固まっていないので、面接で何を話せば良いか分からない」といった声の他、「絶対に行きたい業界があるので、希望する業界に入れるかが不安」「面接を数社受けているが、まだ面接での受け答えに慣れていない」などの声も寄せられたそうです。