7割が準備できていない、老後の不安解消に必要な「2000万円以上」…50歳以上の男女が抱える切実な悩みとは

みなさんは自身の老後について、どんな不安がありますか。持ち家がある50歳以上の男女200人を対象に、安心と考える老後資金の額を聞いたところ、約6割が「2000万円以上必要」と回答。その一方で、準備できている老後資金を聞いたところ、約7割の人たちが2000万円には届いていないことが分かりました。

SBIエステートファイナンス株式会社が2021年12月に行った調査です。まず、老後にどのような不安があるかを聞いたころ、「健康面で不安がある」(51.5%)、「老後の生活資金について不安がある」(48.5%)、「介護について不安がある(自身・配偶者・親など)」(41.5%)という結果に。

続いて、「老後の不安を解消するため、いくらくらいの老後資金があれば安心と考えていますか(厚生年金などの年金を考慮しない場合)」と聞いたところ、価格帯別では「2000万円以上~3000万円未満」が21.0%と最も多く、「4000万円以上~5000万円未満」が12.5%、「3000万円以上~4000万円未満」が11.5%と続きました。

 一方で、「老後の資金について、現時点でいくらくらい準備できていますか」と聞いたところ、27.0%が「全く準備できていない」と回答したほか、「500万円未満」(14.5%)、「500万円以上~1000万円未満」(21.0%)、「1000万円以上~2000万円未満」(10.5%)と続き、合わせると約7割が2000万円に届いていないことが分かったそうです。

また、持ち家とその借入を除く、現金、預貯金、有価証券、不動産などの資産(老後資金として準備している金額も含める)を聞いたところ、2000万円以上の資産を保有しているの27.0%にとどまりました。

同社は「気になるのは、32.5%の方が『わからない』と回答したことです。老後不安を解消するためには、必要な生活資金を、早めに確保しておきたいところです。そのためにも、自身の資産状況はしっかり把握しておきましょう」と説明しています。

さらに、「持ち家はどのような経緯で取得しましたか」と聞いたところ、19.5%が「住宅ローンで購入し、現在も返済中」と回答しました。

また、「持ち家の今後についてどのような不安を抱いていますか」と聞いたところ、最も多かったのは「修繕費やリフォーム代、固定資産税など維持をするための費用が心配」で48.5%でした。そのほかには「家は残したいが、誰も継いでくれない」(12.5%)、「費用以外の問題で、今の家に住み続けるのが難しくなりそう」(11.0%)、「住宅ローンを完済できるか心配」(6.5%)など切実な悩みを抱えている人もいたそうです。

持ち家の資産価値について聞いたところ、27.5%が住宅ローン残高を差し引いた資産価値で「1000万円以上ある」と回答するなど、半数以上の方が資産としての価値があると考えていました。なお、持ち家を現金化できる方法を提示したところ約12人に1人が老後の不安が軽減したと回答していたそうです。一方で、持ち家の資産価値を把握していない方が約半数を占めていたといいます。

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