快適な我が家にするために実践したい7つのホコリ対策 家の設計や家具の配置でも軽減できる

 毎日のように掃除をしていても出てくるのが、ホコリ。放置するとシックハウス症候群やアレルギー性鼻炎などさまざまな病気を引き起こす要因にもなります。そこで、ホコリを減らし、快適に過ごすための方法を考えてみましょう。

■ホコリの正体は何?

 どこにいても目にするホコリ。その正体は、人が生活していれば出てくる繊維のクズや食べ物のカス、土、砂、髪の毛、花粉、ダニの死骸、フケなどが混ざり合ったものです。そして、ホコリは普通に生活していれば必ず発生します。

 ホコリを取り除くために空気清浄機をつけたり、こまめに掃除したりすることが大切です。そして、ひと工夫してホコリを少なくしたいものです。

■家もひと工夫すれば、ホコリは減らすことができる?

 ホコリを減らすには、家の構造としてはできるだけ段差をなくしたいものです。加えて、凸凹したところを少なくするといいでしょう。窓などのサッシに段差があるとホコリのたまり場になるので、こちらも段差のないノンレーンタイプなどにするだけでも違ってきます。吹き抜けの家や高いところに窓のある家は、高所向けの掃除具を用意し、ホコリを溜めない工夫をしましょう。

 また、家具同士が引っ付き過ぎていたり、家具の隙間が狭すぎたりすれば、モップなどがうまく入らず、ホコリが溜まり安くなります。そこで、掃除しやすいように家具の配置を考えてみてください。

 壁や床材を静電気が起きにくいものにしたりするのも一つの方法です。静電気が発生すれば、ホコリが集まりやすくなるからです。ちなみに、気温約25度以下、湿度約20%以下になると、静電気が発生しやすくなるといわれています。たとえば、漆喰(しっくい)のような素材は上記のような状況であっても、湿気を保っているため、ホコリが溜まりにくくいのです。

■ホコリ対策はこまめにしっかりと!

1 ドア前でホコリを払う

 外出先から帰った時は衣服に花粉やゴミが付着しています。部屋に持ち込めばホコリとなってしまうので、家に入る前に、玄関前やドア前でしっかりと、払い落としましょう。

2 換気はこまめに!

 閉め切った状態が続くと、ホコリが溜まりやすくなっています。そこで、室内のホコリの発生を少なくするためにも、窓などを開けてこまめに換気をしましょう。

3空気清浄機などを活用

 空気清浄機は繊維から出た細かいホコリをある程度、取り除いてくれます。また、部屋が乾燥するとホコリが舞う原因になるので、加湿器があれば、その湿度で小さなホコリは床に落ちやすくなります。

4 布製品には要注意!

 自宅内のホコリの多くは布製品から出た繊維クズが原因だといわれています。洋服だけでなく、シーツやクッションカバー、カーテンといった洗濯可能な物はこまめに洗濯をすることで繊維クズの発生を防ぐようにしましょう。

5 フロアモップ→掃除機

 ホコリの溜まりやすいフローリングは、掃除機をかける前にモップかフロアワイパーなどを先に使用するといいようです。というのも、掃除機から始めるとフローリングに溜まっているホコリを舞い上げてしまいます。そこで、モップなどにホコリを吸着させ、取り除いた後にしっかりと掃除機をかけるようにしたいものです。

6 掃除は「上から下へ」

 今さらと思われるかもしれませんが、ホコリ掃除も基本は「上から下」へ。ホコリは上から落ちてきますので、天井からはじめて、最後に床掃除に移るといいでしょう。

7 掃除でアレルギー改善

 ハウスダストアレルギーの原因で多いのが、ホコリに含まれるダニのフン。布団やカーペットだけでなく、壁などを含む部屋全体のホコリをしっかり取り除くことでアレルギー症状が緩和されるといいます。健康にも害を起こしかねないホコリ対策はしっかりしておきたいものですね。

◆浅野 静 日本工業大学卒業。東京工業大学清家清研究室研究生修了後、清家清+デザインシステム入所。その後3年間、米国ロサンゼルスのグローバルリンク社においてパッシブソーラーシステム研究。京都精華大学建築学科非常勤講師。現在、株式会社エトス・アソシエイツ代表取締役。中国蘇州駅前都市計画最優秀賞(2011)など数々の賞を受賞。日本建築家協会・登録建築家。

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