「ジブリみたい」新幹線の車窓から一瞬見えるメルヘンな三角屋根 湘南日向岡住宅とは 「この場所、ほんっとに可愛い!」
東海道新幹線の車窓から見えるおなじみの景色といえば、富士山だったり「727化粧品」の看板だったり。コロナ禍やリモートワークの浸透のため、出張の機会は減ってしまいましたが、写真家の奈辺(@nve_526)さんが公開した、ピンクや青などカラフルな住宅の画像が話題です。7万超のいいねを集めた、小高い丘に並ぶメルヘンチックな住宅群とは…。話を聞きました。
新幹線の車窓に一瞬見えた色とりどりの住宅。メキシコ・グアナファトやチリ・バルパライソほどのド派手さはないものの、印象的な三角屋根を配したそれぞれの家のデザインは統一感があり、新幹線に向かって「見て!」と主張しているようです。地味な郊外の風景の中で、その存在感はかなり強烈。
奈辺さんが「東海道新幹線で通る「ここ」住みたい」とツイートした住宅群は、神奈川県平塚市日向岡(ひなたおか)2丁目の「湘南日向岡住宅」です。
平塚市観光協会のSNSや地元タウン誌のサイトなどによると、1970年代の終わりから東急グループが造成・開発を進め、1987年から分譲を始めた住宅街といいます。日向岡は1985年の住居表示で誕生した地名で、日当たりのよい開拓された丘陵のという意味を込めているそうです。カラフルな三角屋根は平塚の隠れたおもしろスポットで、「タモリ倶楽部」でも紹介されたことがあるそうです。映画「八日目の蝉」のロケ地やアニメ「プリキュア」シリーズでも多くのシーンで背景として登場し、聖地巡礼に来るファンもいたようです。
撮影の仕事で東京から浜松に向かう道中の新幹線で撮影したという奈辺さんに聞きました。
ー湘南日向岡住宅については、以前からご存知でしたか
「以前からこのように段々になっている住宅群にはなんとなく憧れがありました」
ー「住みたい」と思わせるのは、どんな魅力からでしょうか
「普通の住宅街と違い、不自然さや不便さも感じながらも、その住宅に住まう人生を選択をした人々の心情を想像すると、『自分とは違う人生がこれだけ存在しているということを感じさせられるから』というのも一因です」
ー「ジブリみたい…って思ってた」「ここ住むと坂多いから足死ぬ」など投降が拡散したことについて
「多くの人が『(住宅群を)気になっていた』とコメントしていた事実が興味深いです。なぜそういう感覚に至るのかには関心があります」
奈辺さんはSNSで喫茶店やポートレイトの写真を発表しています。
ツイッターはこちら→https://twitter.com/nve_526
インスタグラムはこちら→http://instagram.com/nve_stagram/
(まいどなニュース・竹内 章)