「嫌いだった」子猫、ひょんなことから保護して飼うことに 周りから「最近優しくなったね」
■草むらに捨てられていた子猫
豆助ちゃん、黒助ちゃん(いずれも1歳半・オス)は、遊歩道の草むらに捨てられていた。
2020年9月28日、その日が休日だった清野さんは夕方帰宅した。窓を開けると子猫の鳴き声が聞こえてきた。猫は嫌いだったが、気になって声を頼りに探してみた。最初は1人で探していたが、だんだん人が集まってきて6人で探した。3時間半ほど経った頃、やっと2匹を見つけて保護したという。
■「どうしよう」と思ったけど
清野さんは2匹を連れ帰り、外出していた息子に「どうしよう」と写真を送った。その日は帰らないつもりだった息子さんも急遽帰宅して、猫を飼うことにしたという。
「探している時は、簡単に近くの保護団体に連れて行けばと思ってたけど、顔を見た途端育てようと思ったのかも知れません(笑)」
■仲がいいほど喧嘩する?
清野さんは、2匹を保護する前は「猫なんて嫌い」だった。
「臭いし、とにかく嫌いでした(笑)。でも、今は息子とも離れてこの子たちと“3人”暮らしです。豆助と黒助は、私が働く理由、そして生きていく理由になっています。“生き甲斐”ではなく私の“家族”です」
2匹を飼い始めて、清野さんは周りから「優しくなった」と言われるそうだ。
兄弟だが性格は正反対で、豆助ちゃんは1歩引くタイプ。一方の黒助ちゃんは自分が1番。いつも そのやり取りを見て笑っているという。
「ケンカは凄いです。でも、仲良しも凄いです(笑)」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)