JR西のダイヤ改正…朝ラッシュ時は便利になったのか 減便になった一方、時刻表は覚えやすく
JR西日本は3月12日にダイヤ改正を実施。近畿エリアでは都市部の朝ラッシュ時間帯にもダイヤ改正のメスが入りました。私たちの生活にはどのような影響があるのでしょうか。
近畿エリアにおいて平日朝ラッシュ時間帯ダイヤの見直しが行われた路線は琵琶湖線・JR京都線、JR神戸線・山陽本線、JR宝塚線、大阪環状線、大和路線、阪和線です。
琵琶湖線・JR京都線(大阪方面)では6~7時台の新快速が概ね30分間隔から20分間隔になりました。一方、7~8時台は新快速・快速が概ね8~9分間隔が10分間隔に、普通が概ね4~5分間隔が5分間隔になりました。
JR神戸線・山陽本線(大阪方面)は6~7時台の新快速が10分間隔になった一方、7~8時台の新快速・快速は概ね8~9分間隔から10分間隔に、7~8時台の普通が概ね4~5分間隔が5分間隔になりました。西明石方面は7時台の新快速が概ね20分間隔に、8時台の新快速・快速は概ね10分間隔になりました。
JR宝塚線(尼崎方面)は7~8時台の快速が概ね5~8分間隔が7分間隔に。大阪環状線は7~8時台が概ね3~5分間隔が4分間隔になりました。
大和路線(天王寺方面)は7~8時台の快速が概ね4~7分間隔が6分間隔に、7時台~8時台の普通が概ね6~14分間隔が12分間隔に。阪和線(天王寺方面)の7~8時台の快速が概ね3~9分間隔が6分間隔になりました。
■減便になった一方、運転間隔が均等に
「減便か、不便になるなあ」と思うかもしれませんが、見方によっては覚えやすいダイヤになったと言えるかもしれません。ここでは平日朝ラッシュ時宝塚駅上り快速のダイヤを比べてみましょう。
◇ ◇
【宝塚駅 尼崎方面(快速のみ)】
▽改正前
7時台:7 13 21 26 32 37 44 49 54
▽改正後
7時台:5 12 19 25 32 39 45 53
◇ ◇
改正前より1本減りますが、運転間隔のズレは平均約90秒から約50秒になり、運転間隔の均等化が進みました。運転間隔が均等になるとダイヤも覚えやすくなりますし、車内混雑の平準化も期待できます。JR宝塚線以外の路線でも運転間隔の均等化が確認できます。
■朝ラッシュ時間帯に復活する特急列車
JR西日本では朝ラッシュ時間帯の快速・普通を減便にする一方、特急列車の増発に力を入れています。今回のダイヤ改正では「はるか7・10号」の運転が再開しました。また「くろしお6号」のダイヤが変更されました。
「はるか7号」関西空港行きは京都駅7時13分発(平日)、「くろしお6号」新大阪行きは和歌山駅6時50分発(平日)です。7時前後の運行となり、時差通勤を意識していることがうかがえます。
時世柄、減便の方針がどうしても目立ちますが、見方を変えれば利便性に配慮しているとも言えます。個人的には日中時間帯における運転間隔の調整を望んでいます。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)