「観光が再開したら乗りたい!」台湾の新航空会社スターラックス搭乗記 シートはBMWグループがデザイン
「台湾のエミレーツ」をモットーに2020年、台湾の新しい航空会社「スターラックス航空(中国語名、星宇航空)」が就航しました。ローンチ後、すぐにコロナ禍となってしまいましたが「観光が再開したら乗りたい!」という声も多い注目のエアラインです。そこで筆者は先日、日本に一時帰国する際にスターラックスに搭乗。機内の様子やカスタマーサービスなどをリポートします。
■手荷物許容量に驚き…ありがたい条件とは
スターラックス航空は2018年4月、台湾のメイン航空会社のひとつ、エバー航空(長栄航空)創業者の四男が設立。LCC(格安航空会社)ではなく、ゴージャスなことで知られる中東の航空会社エミレーツを目標に掲げています。2020年1月、台湾とマカオ、ダナン、ペナン間の定期運行を開始。現在までにバンコク、大阪、東京、クアラルンプール、ホーチミン、マニラ、シンガポール、福岡の11路線まで拡大しました。
価格は、筆者が台湾から日本への一時帰国のフライトを探していた時点で、LCC以外の他航空会社と比較しても一番安く、即決しました。公式アプリは操作がとてもシンプルで分かりやすい仕様。さすがIT大国台湾です。
驚いたのは手荷物許容量のこと。手荷物は一般的には23kgほどで超過料金がかかるのですが、スターラックスはエコノミークラスの場合30kgまで無料。2年ぶりの帰国でお土産が大量にある筆者にはとてもありがたい条件でした。
出発は台湾の桃園空港。コロナ禍のため搭乗者は非常に少なく、おかげでチェックインカウンターは待ち時間ゼロ。グランドスタッフが笑顔でとてもいいサービスをしてくれたので搭乗前から好印象です。
■シートのデザインはBMWグループ
機体はエアバスA321neo。近距離のため計188席の小さめの機体です。
機内は新しさに加え、座席に使う布なども色調が茶系で統一されており、とてもスタイリッシュ。同社日本支社の公式ツイッターアカウント「STARLUX Airlines Japan」(@starluxjapan)もシートのデザインについて「エコノミークラスのシート BMWグループのDesignworksが『自宅の心地良さ』をコンセプトにデザインしました スターラックス航空のイメージカラー『Pure Tea Color/純粋なお茶の色』を基調とするシートが落ち着いた空間を作り出します」とアピールしています。
この日の搭乗率は3割ほどで3人並びの席を独り占めでした。レッグスペースは十分にあり、身長が167cmある筆者でもとても快適に座ることができました。
■2時間半のフライトでもフルサービス
エコノミークラスでも座席ごとにスクリーンがあり、エンターテイメントも楽しめます。また、2時間半のフライトでも機内食とドリンクがあり、台湾の焼肉店とコラボした塩豚丼のランチをおいしくいただきました。
筆者が日本に到着した日は関西上空の天気が悪く、着陸前の30分ほどは乱気流でかなり揺れましたが、女性のキャプテンが事前にアナウンスをしてくれたため心の準備ができました。
初のスターラックス航空はスタッフの印象から手荷物サービス、内装、機内食に至るまでフルサービスで大満足でした。
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関西国際空港は3月末現在、到着後にターミナル内移動のシャトルを使うことができず、徒歩での移動でした。事前に厚生労働省の指定する書類をすべて準備していれば何も問題なく進みますが、歩く距離が非常に長いことと、PCR検査結果を待つのに30分ほどかかったためかなり疲れました。以前のようにパスポートと航空券だけでーーというわけにはいきませんが、ようやく国と国の移動が可能になりました。2年ぶりの日本をしばらく満喫しようと思います。
【3月30日午後9時30分訂正】記事公開時に機体をA320neoとしていましたが、正しくはA321neoでした。お詫びして訂正いたします。
(まいどなニュース特約・Coco)