まりもを持って手荷物検査→機械「ピー!!!」 その行方にSNSが大注目「飛行機に乗れるの!?」

淡水性の緑藻の一種である「まりも」を飛行機で運べるか否か、ご存じですか。ツイッターに投稿された空飛ぶPマンさん(@soratobupman)と保安検査員のやりとりを紹介したツイートが話題を呼んでいます。スープジャーに入れたまりもを持って手荷物検査に臨んだ時のこと。機械に通すと「ピー!!!」と鳴り、「中身何ですか?」「まりも…です…」(3秒間の沈黙)その後、保安検査員は航空会社に確認することとなりました。

ツイートには「職員的には規定通りなんだろうけど、ちゃんと生き物として扱ってることになんか感動してしまったw」「釧路民として学びになった」「飛行機乗れるの!?」などさまざまな声が。まりもは陸上にある植物と同じく光合成をして育つれっきとした生き物ですが、まりもは飛行機に搭乗できたのでしょうか。空飛ぶPマンさんにお話を伺いました。

■「引っ越し業者は、生物(まりも)を承れない」

ーーまりもは搭乗できましたか? 当時の状況も含めて教えてください。

「まりも入りのスープジャーを出して荷物検査に出したら引っかかってしまい、中身の確認を求められました。中身がまりもであることを伝えると、すぐに航空会社に確認しますと駆け足で確認していただき、OKが出ました。保安検査員を通して機内で出さないように伝えられた形です」

ーーなぜまりもを飛行機に?

「仙台から都内へ転勤が決まり、引っ越し業者に依頼をしておりましたが、生物(まりも)は承れないとのことでした。当初新幹線での移動予定だったので、持っていたスープジャーに入れて運ぼうと思っていたところ、3月16日の地震で新幹線が動かなくなってしまい、仙台発羽田着の飛行機の臨時便を選んだのが経緯です」

ーーまりもが飛行機OKなことはご存じでしたか。

「飛行機については全く乗り慣れていなかったので、漠然と『飲み物系は運べるだろう」と思い込んでおり、まりもも運べると思っておりました。運ぶ容器も、『瓶を買うなら元々持っているスープジャーでいいか』くらいの気持ちで。笑」

ーー搭乗を経てまりもは今も元気でしょうか。

「元気です!動いたりはしないので本心はわかりませんが…笑。ただ、今まで地下室に住んでいたので、南向きの部屋に引っ越して日当たり等も良くなりまりも的には良い環境かもしれません…!」

ーーツイートには大きな反響がありました。

「『スープジャーに入れられたまりもがかわいい』のような感想の他にも、『持ち運びの規程があることを初めて知った』というような、面白いやり取りの中でも学びがあるツイートだったというコメントもあり、ツイートして良かったと感じました。また、よく見るバズっているツイートにあるような批判的なコメントが無く、純粋にまりもが可愛い、飼いたいのようなコメントを頂けたのは嬉しく思いました」

■機内持込についてANAに聞いた

まりもについても取り扱いが定められいるとは。空飛ぶPマンさんが利用した航空会社はANAということで、同社に取材したところ、持ち込み禁止物などについては国土交通省が定めていることを教えてくれました。

そのうえでANAでは、今回のまりもなどの生き物に関して「金魚・熱帯魚・カメ・カタツムリ・昆虫類(カブトムシ・クワガタムシ・トンボ・ホタルなど)は、他のお客様のご迷惑になることがないよう小型の容器に入れ、逃げ出したり水漏れしたりすることがない状態であれば、3匹程度までは機内にお持ち込みいただけます。ただし、ポンプなどの作動のために発電装置が装備されている場合はお持ち込みもお預かりもできません。小動物を苦手とされるお客さまもいらっしゃいますので、袋で覆うなど容器の中身が見えない状態での持ち込みにご協力ください」と定めているそうです(ANA公式サイトより引用)。

そのほか、持ち込めないもののよくある間違いを聞いたところ、「『よく知らずに持ち込もうとしてしまうもの』ということではありませんが、ヘアドライヤーやバッテリー類に加え、スプレー缶類、花火なども間違えてお持込されないように、周知をさせていただいております」とのことでした。

飛行機に搭乗する際、持ち込み可能か不安なものは国土交通省、利用する航空会社の公式サイトで確認のうえ出発しましょう。特に生き物はどんな種類でも一度確認していけば安心ですね。

(まいどなニュース・門倉 早希)

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