メキシコのストリートタコスと高級テキーラの味を日本に… 大阪に本格料理店 幻のメキシコ伝統酒も提供?

3月4日、大阪梅田の東中通商店街にメキシコ料理専門店「メキシカンチョップ」がオープンした。

さまざまな飲食店があふれる関西だがメキシコ料理の店はそんなに多くはない。メキシコ料理にもテキーラにも目が無い筆者はさっそく「どこにできたんじゃろか」と訪れたのだが、外観がインパクトがありすぎて探すまでもすぐにたどり着いた。

鮮やかな黄色と緑…そのまんま「コロナビール色」に塗り上げられたビルの階段を駆け上がると、そこはメキシカンパラダイス。

歴史的町並みで知られる世界遺産グアナファトを模したという店内はカラフルで広々。不思議なリゾート感に満ちていた。

今回いただいたのはメキシコ料理の王道メニュー・タコスを中心にアボカド、トマト、玉ねぎ等の野菜とスパイスをすりつぶした「ワカモレ」、本格的に鉄板に乗って提供される「牛ハラミのファヒータ」、大粒のジャイアントコーンを煮込んだメキシコのおふくろの味「ポソレ」などなど。

コーン粉、豚肉、ライム、トマトをはじめとする食材はなるべくメキシコ産のものを使っているとのことで、たしかに風味が鮮やか。タコス一つにしても煮込んだ豚肉や厚切り牛タン、白身魚のフライ、卵とサボテンを炒めたものなど現地さながらの品ぞろえで、丁寧にトルティーヤ入れで保温された生地を使っていただく。

個人的におススメのタコスの具材は野菜と牛肉を細切りした「アランブレ」とヴィーガンにも人気という「ひよこ豆のチリコンカン」。いずれもしみじみとした滋味にあふれていて、何個でも口に運べそうだ。

あとメキシコ料理と言えば欠かせないのがテキーラ。

日本でテキーラと言うと罰ゲームで一気飲みしたり、クラブでパーティーピープルが泥酔してるような荒々しいイメージがあるが、本来のテキーラとは塩やライムを添えて味わっていただく洗練された奥深い味わいのお酒。

幸いメキシカンチョップにはお手頃なものからプレミアムなものまで約20種類の品ぞろえがあり、しかもバー等にくらべるとはるかにお安い。これまでちゃんとテキーラを味わったことがない人はぜひこちらで色々と飲み比べてみるといいだろう。

今回の新規オープンについて運営会社「ミートアート」社長の岡本一応さんにお話を聞いた。

「これまで弊社では韓国料理をはじめさまざまな国籍の飲食店を展開しているのですが、メキシコ料理店はこのメキシカンチョップが初めてです。大阪にもメキシコ料理店は無いことはないのですが、まだまだ数が少ないのでいつかやりたいと思っていました。開店が決まってからいろいろ研究し、現地視察や食材業者との関係構築を経てようやくオープンできました。

こだわりは現地のストリートで売ってるようなタコスをそのまんま提供するということです。ライムはメキシコ産のものをたっぷり、そしてタバスコじゃなくてサルサソースを使います。変に日本風にせず、本来のメキシコ料理ならでは素朴さやワイルドさの魅力を大切を大切にしたいと思っています。

テキーラにもこだわっていて、僕自身がテキーラマイスターの資格を取って、100%アガベ(リュウゼツラン科の多肉植物)の本格的なものを揃えるようにしています。元からのテキーラ好きに喜んでもらうのはもちろん、苦手だという方にも『テキーラって本当はこんな味なんだ!』と知っていただけるのが嬉しいですね」

メキシカンチョップでは今後、夏ごろからメキシコの伝統的な醸造酒「プルケ」の提供を始めるということ。

日本ではこれまでほとんど流通していなかったが、フルーツマッコリのような飲みやすいテイストのお酒らしい。提供が始まったら再訪して、今回食べきれなかった他のメキシコ料理と共にレポートしたいと思う。

   ◇   ◇

「メキシカンチョップ 大阪・梅田」

所在地:大阪市北区堂山町8

営業時間:12時~翌5時

定休日:水曜日

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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