見えないものが見えていた幼少期 「え、風って目に見えるじゃん」の投稿に共感の声

子供の頃、風が見えていたという体験談がSNS上で大きな注目を集めている。投稿者に話を聞いた。

「幼稚園の時教会で牧師さんが『風が目に見えないのと同じように…』みたいな話をして、当時の俺は『え、風って目に見えるじゃん』と思ったけど帰り道風は目に見えなかった。」

と投稿したのはれいとさん(@reitodp)。

「風が見える」ということは大人の常識ではにわかに信じられないことだが、同様の記憶を持つ人は一定数いるようだ。れいとさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「今見えたり聴こえたり感じたりしている事は、人間の範疇なんですよね。文字や言葉を覚える前の子供は動物感覚を持ち合わせていると言われており、自閉症児などの感覚もまさにそうですね。渡り鳥は風を見てその風に乗る事で移動してるように思えます。今我々が見えてる事が全てではないんですよね。」

「ゲド戦記原作にも近いものがあって、短編の主人公は幼少期に影を輝かせることが出来たけど、他の子と同様に成長すると忘れてしまったというエピソードが。」

「わかります!!小さい頃私は水の中で息が出来ていたのに、出来ないって言われてそんな事はないとプールに入ってから息が出来なくなりました!!」

「子供の純粋な心なら感じ取れた何かが、大人の何気ない一言のせいで感じ取れなくなることってありますよね。世界中でなぜかちっちゃいおじさん(背が低いという意味ではなく妖精や小人)を見た幼少期の記憶があるという人がたくさんいますから、オレはちっちゃいおじさんは存在すると思ってますw」

など数々の共感の声が寄せられている。れいとさんにお話をうかがってみた。

ーー牧師の方の言葉を聞いた際のご感想をあらためてお聞かせください。

れいと:牧師さんの話を聞いた時は、「風は目に見えるのに。何言ってんだろ」と、素直に不思議に思いました。当時は「見えなくなっちゃった!」と思っていたのですが、成長するにつれて実は最初から見えてなかったんじゃないかと思うようになってしまって少し寂しいです。

ーーこれまでの寄せられたコメントや反響へのご感想をお聞かせください。

れいと:ツイートを読んでくださったユーザーの方々からは、魔女の宅急便やとなりのトトロ、ゲド戦記などジブリの作品に似ているという声が多くあり、大人になることで失ってしまうものはスタジオジブリ作品の大きなテーマなのではないかと思いました。

◇ ◇

世の中には、たとえば音や文字に色を感じるなど、一つの感覚の刺激によって別の知覚が不随意的に起こる「共感覚」という感覚を持つ人がまれにいるようだ。今となっては調べる術もないが、れいとさんが子供時代に見えていた「風」もそういった感覚によるものなのだろうか。

なお今回の話題を提供してくれたれいとさんは日頃、バンド「Black Leech」でボーカリストとして活動。

横浜を中心に多彩な活動を展開しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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