令和のヒーローはAIを駆使し、環境に優しい 「龍青神ブルーヴ」が兵庫から高知、神奈川へ進出
環境問題への意識が高まる中、人と自然を守る「龍青神ブルーヴ」が活躍するテレビ番組(全13話)がさらなる広がりを見せている。自然の力とAIを駆使して”悪”に立ち向かう環境ヒーロー。サンテレビに続き、4月20日からはテレビ高知、秋にはテレビ神奈川で放映される。なぜ、ヒーローものを手がけたのか。製作を総指揮した総合エネルギー事業を展開する「ブルーコンシャスグループ株式会社」(大阪市)に舞台裏を聞いた。
環境ヒーロー「龍青神ブルーヴ」は今年1月8日から毎週土曜日朝10時からサンテレビで放映され、毎回冒頭のラジオ番組でSDGsや環境問題などの社会課題を視聴者へ問い掛けたことで注目された。
主人公は20歳の大学生、高(※)松大地。環境サークルに所属する彼がある日、ひょんなことから自然環境を脅かすロボットの争いに巻き込まれ、地球の未来のために戦うことを決意することから物語は始まる。
その際、自然エネルギーから無限の動力を得る“ブルーヴシステム”を導入した「ブルーヴスーツ」を身にまとうことで「龍青神ブルーヴ」に変身。悪の組織に立ち向かって行くアクションドラマになっている。
これだけ聞くとショッカーと戦う仮面ライダーのような勧善懲悪ものと思われがちだが、趣は少々異なる。強烈な必殺技はなく、太陽光や風や水など自然が持つ力をパワーに変えて戦い、最終的には調和というゴールを目指す。
このとき、いかにも今風なのが変身時に使われるスマホと、ピンチのときに難局を打破してくれるAI機能。一方、このパワードスーツ「ブルーヴスーツ」を開発したのは、科学者で父親でもある高松博士という家族の物語にもなっている。やがて、主人公の高松大地は争いの中で気づく。
「本当に大切なものは自然に守られた青い地球、そして戦うことよりも自然を守ることこそが”生きる力”につながるのだ」と。
製作総指揮をした「ブルーコンシャスグループ」によると、ドラマの構想は2020年12月。もともと沖縄で放映されていたご当地ヒーロー「琉神マブヤー」の番組スポンサーをしていたこともあり、話はとんとん拍子で進んだ。昨年4月から本格的な番組製作が始まり、10月には全編オール沖縄ロケを完了。今年1月からサンテレビで放映され、好評だったことからテレビ高知での放映が決まった。
期間はこの20日から5月6日まで土日を除く平日毎日16時20分~16時45分まで一挙放送。さらに、秋にはテレビ神奈川でも放映されることになっている。
そもそも、ブルーコンシャスグループは太陽光発電や蓄電池をはじめとする総合エネルギー事業で躍進しており、この「龍青神ブルーヴ」は創業10周年にあたり推進している環境活動の一環。作品を通じてSDGsを考える機会になることを願っていると担当者は話す。
「番組の最初にハガキを読み上げてのラジオトークで1話ごとのテーマを語り、環境を考える機会を設けています。物語は争いごとというよりもほっこりとした内容、悪者もバイキンマンのようなコミカルなキャラです。ドラマを見ながら環境のことを友だちや家族と一緒に考え、子供たちの意識の変化が大人にも伝わって行くような流れになればと思います。そして、そんな取り組みをしているおもしろい会社があるんだよ、と知っていただけると幸いです」
エネルギーや環境問題は日本のみならず、世界中の課題。ブルーコンシャスグループとしては今後導入されるスマートハウスや省エネの義務化などを、うまく生かし、豊かな社会の実現につなげていきたい考えだ。
「再生可能な社会は毎日の生活の中にあると龍青神ブルーヴは教えてくれます。私たちはブルーヴとともに、お客さまのみならず、社会や地球環境への課題解決に取り組んでまいりたいと思っています」
あなたの周りに環境ヒーローが増えれば増えるほど、私たちの未来は明るい。龍青神ブルーヴはそのことを教えてくれる。
(※)漢字は、はしごだか
(まいどなニュース特約・山本 智行)