干支やお正月の縁起物などを模したかまぼこは数多くあります。これらは「細工蒲鉾」と称されるようですが、この細工技術を反映させたパトロールカーを模したかまぼこが神奈川・小田原の名門、鈴廣かまぼこより登場しました。しかも、男児から絶大な支持を得るトミカとのタイアップという手の込みようで、その名も「かまぼこトミカ　パトロールカー」という商品です。

パッケージからしてトミカ感のある箱入りで、なんともかわいらしい一品。あまりにも気になったため、今回はこの「かまぼこトミカ　パトロールカー」を取り寄せ、細部を見ながら試食することにしました。

■切り出し並べると、かわいいパトロールカーが何台も並んでいるような絵に！

トミカ感のある箱を開けると、パトロールカー型のかまぼこが、かまぼこ板に乗ってお目見え。質感と優しい色合いがほっこりしてかわいらしく、少々食べるのもためらってしまうほどですが、切り出していただいてみることにしました。

細く切り出し並べてみると、何台ものパトロールカーがあるようにも見えることに楽しさを覚えた筆者でした。肝心の味は、さすが鈴廣かまぼことも言うべきプリッとした食感である一方、ほどよい魚感も感じさせる優しい味わい。聞けば、かまぼこのベースとなるすり身、調味料は全て天然由来のものを採用し、合成着色料や保存料はいっさい使用していないとのことです。

それでいて、パトロールカーの色味などを表現できている点が不思議ですが、これはほうれん草、カカオ、いか墨、紅麹などによる色付けだそうです。

これらをもって考えると、見た目もかわいく、味も美味しく、原料も安心なものですので、特にトミカが大好きな小さなお子さんにあげるにはもってこいの商品だと思いました。日頃のおかずの一品に、お弁当に添える一品に、はたまた「かまぼこトミカ　パトロールカー」自体をプレゼントの一つとして使い勝手がよく、誰もが笑顔になるような素敵な商品だと思いました。

■金太郎飴を作るような「切りだしかまぼこ」機械によって生産！

この「かまぼこトミカ　パトロールカー」は4月からの発売ですが、実は鈴廣かまぼこのトミカとのタイアップかまぼこは今回が初めてというわけではないそうです。この辺の経緯と、気になる製造上の秘密について、鈴廣かまぼこの担当者の方に聞いてみました。

「もともと鈴廣かまぼこは保存料、化学調味料、合成着色料などを使わず天然素材のみでお作りしたかまぼこ商品の販売を行っています。『食を通じてお子さまの喜びと健康をサポートしたい』という思いから、トミカのライセンス商品は過去にも複数回展開してきました。

『細工蒲鉾』の技術はおおまかに『切りだし』『刷りだし』『一つのもの』の3つに大別されますが、『かまぼこトミカ　パトロールカー』をはじめとするトミカのライセンス商品はいずれも金太郎飴を作るような『切りだしかまぼこ』の機械によってお作りしたものです」（鈴廣かまぼこ・担当者）

「『かまぼこトミカ　パトロールカー』はこの4月より全国のスーパーマーケットをメインに販売をスタートさせましたが、過去の『かまぼこトミカ』は弊社のオンラインショップでセットでご購入いただくこともできます。かまぼこを切るだけで、調理の手間なくそのままお召し上がりいただけます。簡単に一品が仕上がりますので、是非一度お手にとっていただければ幸いです」（鈴廣かまぼこ・担当者）

かわいい一品が食卓にあるだけでほっこり楽しい食事になりそうです。お子さんのいる家庭の方の普段使いに、またはお土産やプレゼントにも最適な一品、是非ゲットされてみてはいかがでしょうか。

（まいどなニュース特約・松田 義人）