あなた、何グマ?秋田で生まれたやんちゃ盛りの1歳ホッキョクグマが可愛すぎ!母子で“シロクマ団子”もモッフモフ
「茶色いクマもいるんだ!」「どっちが子グマ?」。秋田県の「男鹿水族館GAO」で、産まれた瞬間から画面越しに多くの人に成長を見守られてきた1歳オスのホッキョクグマが、日本海の波音をBGMに母グマとのんびり過ごす様子が公式やファンによるSNS上で人気を集めています。プールで元気に遊び、エサは全部ボクのもの!とばかりに自由奔放ぶりを発揮しながらも、母グマにまとわりつき、まったりワチャワチャ…。泳ぎが得意で「海のクマ」とも言われるホッキョクグマですが、実際に海を眺め過ごす光景が見られる国内唯一の場。野生の生態に思いを馳せることができ見る側にとっても癒やし効果抜群な親子の日常を取材しました。
日本国内では現在、ゼロ歳から31歳まで計36頭が18園館で飼育されています。男鹿水族館では、オスの豪太(18歳)、メスのユキ(22歳)のペアがおり、その間に2020年12月に産まれたのがオスのフブキ(1歳)。産室での子育ての様子は公式動画で随時配信され大人気に。親子は昨年春の公開以降過ごしていた展示場から今年1月、土や木材チップが敷かれた海が見える展示場に移動しました。
-大きくなりました!
「3月8日の測定では、ユキ230㎏、フブキ201㎏でした。豪太は測れていないのですが350~400㎏くらいあります。エサは1日3回、親子2頭で20㎏くらいを与えています」
-たくさん食べて、授乳も?
「母親のユキはゆっくり食べますが、フブキは食べるのがとても早いですね。遠慮がないのでユキが食べようとするエサも構わず取ろうとします。ユキは譲ってあげることが多いです。授乳も日に何回もしています」
-見事な茶熊っぷりで「何グマ?」の声も
「フブキはとてもよく泳ぎ、水から上がると必ず茶熊になります。濡れた毛を乾かすために地面に体をこすりつけるからです。どんなに濃い色になっても、毛の表面に土が付いているだけなので、水に入ると速攻で真っ白に戻ります。茶熊で困ること? プールのゴミを濾しとるフィルターがすぐに詰まることですかね。その交換作業が大変になりました!」
-地面には「ワラ」がたくさん!
「昨年11、12月の『ホッキョクグマ誕生日月間』に合わせ実施した『Amazonほしいものリスト』でプレゼントしていただいたものです。以前から、『環境エンリッチメント」』の一環で、地元の方から入手し時々与えていましたが、季節限定で…。今回とてもたくさんのワラをいただけたので頻繁に与えることができるようになりました」
-ワラを与えるようになったきっかけは?
「母グマが、産室から出た後も木材チップがある部屋を選択して寝る様子が見られていました。そこで、床には、このようなものが何かしらあった方が良いと感じていました」
-2頭はどんな使い方をしているのでしょう?
「ユキはワラを前脚でこねくり回して自分好みに整えたり、フブキは咥えて遊んでいます。あとはワラの上で寝ることが多いですね。豪太も自分で整えたあとワラの上で寝ることがあります。ワラは主に展示場に敷いていますが、朝、獣舎に入ると寝室に持ち込まれていることがあるので、夜の間に運んで寝ているようです」
ホッキョクグマ親子が過ごす展示場は、屋内からの観覧通路や、屋外デッキ、真上からガラス越しに見下ろせる場所や「熊の手観察窓」などもあり、さまざまな見方ができるところも人気です。さらに、「ペンギンの産卵やゴマフアザラシの出産と新しい命が誕生していますので、その子育ての様子もじっくりと観察してみてください」と同館。「男鹿半島は夕日が魅力的な季節を迎えます。夕日スポットがたくさんありますのでぜひリサーチを。皆様のお越しをお待ちしています」
(まいどなニュース特約・茶良野 くま子)