「そんなとこおったんかワレ」さすが大阪!? 下着メーカーの攻めたポスターが話題 担当者「真面目に考えたらこうなりました」
大阪の下着メーカー『HEAVEN japan(ヘブンジャパン)』のポスターが攻めていると話題です。
会社の取り組みを伝えるために制作したというポスターは全10種類。そのどれもが下着屋さんとは思えない、大阪らしさ全開の攻めっぷりなんです。論より証拠と言いますし、まずは見てみてください。
【そんなとこおったんかワレ】
流れたバストのお肉を本来の位置へ戻す、というブラジャーの機能性を伝えるポスター。「下着×ワレ」のインパクトがすごい。
【オンライン接客?コロナの前からやってるわ】
新型コロナの流行を受けて2020年以降急激に広まったオンライン接客。ヘブンジャパンでは2008年からやっています。舐めたらあかんで。
【待ってー!お客様がサイズ交換したい言うてはるんですー!】
お客様の願いを叶えるためには時間も労力も惜しみません。
ポスター専用ページのトップには、「ヘブンジャパン?知らんけど。」「そんなこと言わんとポスター見てって」というむき出しの大阪弁での挨拶が。下着屋さんらしからぬデザインの数々に、Twitterでは「センスに脱帽」「さすが大阪の会社。ツボを押さえてる!」「ヘブンさんのこういうノリ好き(笑)」といった声が寄せられています。
ヘブンジャパンは、『脇肉キャッチャー』『タニマドンナ』といったユニークな商品名でも知られるメーカー。一方で、女性のリアルな悩みに向き合ったブラジャーの機能性や、ユーザーの心と体に寄り添う接客スタイルなどは真面目そのもので、「信頼できるメーカー」と評価するファンもたくさんいます。
かわいい、おしゃれ、セクシーといった下着屋さんらしいビジュアルを捨て、なぜ大阪色全開の攻めたポスターを制作したのか?PRグループの梅井佑希子さんに話を聞きました。
◇ ◇
--なぜこのようなポスターを?
これまでネットでも実店舗でも、一人ひとりのお客様にぴったりの下着を提案することだけを考えて、いろいろな取り組みを行ってきました。でも地元の大阪でさえ、ヘブンジャパンという会社を知らない方がたくさんいらっしゃいます。そこで、クスッと笑いながら当社の取り組みを知ってもらえたら…と思い、今回のポスターを制作しました。
--大阪弁のフレーズが印象的です。しかも、けっこう強めの大阪弁ですよね?
社員のほとんどが大阪出身ですし、会社も「河内弁」が行き交う河内長野市にあるので(笑)。当社らしさを出しつつ、「おもしろい」と「わかりやすい」を両立したフレーズを真面目に考えたらこうなりました。
--ポスターのモデルさんの演技も秀逸です。
モデルはすべて当社のスタッフです!依頼をしたらみんな快諾してくれ、身体を張った演技を見せてくれました。中でも、「待ってー!お客様がサイズ交換したい言うてはるんですー!」のポスターは、社員の演技力の高さに驚かされました(笑)。ちなみに「Eカップやな、見たらわかるわ」のポスターと同一人物です。
--同じ人とは思えない…!ところでポスターを見ていると、ネット販売でもユーザーの悩みに寄り添うサービスが多いですね。
当社はネット販売からスタートし、ネットでも試着サロン(実店舗)でも、一人ひとりのお客様にぴったりの下着をご提案することだけを考えてきました。その中から生まれた取り組みが、オンラインフィッティングや自宅試着サービスです。下着の相談窓口などは15年の実績があるので、アドバイス力にも自信があります。とはいえ、それらは知ってもらってこそ利用されるもの。このポスターが当社を知るきっかけになってくれたら幸いです。
--ところで今回のポスターについて、社長は反対されなかったのですか?
「おもろいやん」と乗り気でした(笑)。
大阪らしいユニークさを大切にしながら、取り組みは大真面目。そんな社風が伝わってくる10種類のポスターは、「ヘブンジャパン?知らんけど。」ポスター専用ページのほか、河内長野市内の様々なお店で見られます。ちなみに梅井さんによると、「河内長野市はなんばから電車で30分くらいで行ける“ええとこ”」なんですって。知らんけど。
「もし、超レアなポスターの実物を見かけたら、SNSで報告していただけると嬉しいです!また、『しゃーなしでポスター貼ったろか?』という店舗や企業様があれば、ぜひ専用ページからご連絡ください!実物のポスターをお送りいたします!」(梅井さん)
(まいどなニュース特約・鶴野 浩己)