淡路島の看板柴犬・ハラミちゃんが人気 人懐っこく「看板犬になるべくして生まれた」
兵庫県の淡路島にある焼肉ダイニング「淡路 夢ホルモン」に看板犬の柴犬がいます。焼肉屋さんらしく、名前は「ハラミ」ちゃん。3歳の女の子です。
2019年3月4日、同店のインスタグラムで「3月3日ひな祭りの日にファミリーになりました まだ小さな女の子なので、これからたくさんのことを学んで看板娘としてのデビューを目指します!!」と紹介されたハラミちゃん。今では立派な看板犬に成長し、お客さんをお出迎えしています。オーナーで飼い主の北田成美さんにお話を伺いました。
--ハラミちゃんと出会ったきっかけを教えてください。
「熊本のブリーダーさんのサイトを見たとき迷うことなくハラミを選んでいました。最初の印象は口の周りが黒いな~でした(笑)」
--焼肉屋さんの看板犬にぴったりの名前です。由来は何ですか?
「肉の名前にしたくていくつか候補を出していましたが、最後が『ミ』で終わるハラミが女の子っぽいかなと思いつけました」
--他の候補は何がありましたか?
「ミノやカルビ、ホルモンです」
焼肉屋さんの家族となり、看板犬としてのスタートを切りました。2019年8月25日のインスタグラムの投稿では、約8カ月のハラミちゃんについて「5月から何度かチャレンジした店番もぐずってうまくこなせない日々で、、このまま看板娘としてやっていけるのか不安な日々でした…しかし!昨日約3ヶ月ぶりに店番をしたところ、大人しく、お利口にお客さまと楽しい時間を過ごすことができました!!そして今日もランチのオープンからラストまでしっかり看板娘の役割を果たしました」と、仕事を成し遂げた様子がつづられています。
--デビュー当時のハラミちゃんの様子はどうでしたか?
「そわそわ落ち着かず、吠えて暴れていました。でも人見知りは全くなく、お客様と遊んだりはしていました。当時から、人は好きなんだなーとは感じていました」
--どのような失敗や苦労がありましたか?
「最初は大人しくしていられるのですが、長時間になると吠えだして暴れるようになりました。おやつなどで何とか大人しくなるように試みましたが効果なしでした」
--店番に成功するまで、何かトレーニングなどをしましたか?
「特に何もしていません。デビューしたてのハラミと会ったことがあるお客様から『8月に行くのですがハラミちゃんはいますか?』と問い合わせがあり、せっかくご来店いただけるのならハラミに会わせてあげたいと思い、とっても不安でしたが看板犬にチャレンジさせて大成功でした!」
--北田さんから見て、どのような成長を感じましたか?
「長時間ぐずることなく大人しくしていられるようになり、自分なりに時間の過ごし方を見つけて仕事を楽しめるようになったと思います。とにかく人が大好きで人懐っこいので、看板犬になるべくして生まれたと思っています」
3歳になり、すっかり立派な看板犬となったハラミちゃん。小さかった体も成長しました。
--お客さんにはどのように接していますか?
「お客様の様子を見て、時にはクールに時には甘えて、時には思いっきり遊んでいます。決して自我を出さずお客様が求めるハラミちゃんをちゃんと演じていると思います」
--ハラミちゃんはいつ出勤していますか?
「営業日のランチタイムです」
--ハラミちゃんの1日の仕事スケジュールは?
「私と一緒に出勤、オープンの時間まで放し飼いでフリータイム。オープンと同時にお仕事開始。15時まで看板犬としてお客様をおもてなししています。お客様が全て帰られたらリードを放してフリータイム。15分ほどボール遊びをして帰宅します」
--仕事中と家での違いはどんな感じですか?
「大きな差はありません。猫のようにクールな性格で気まぐれ屋さんなので、家でもとってもマイペースです。ただ、私の主人と遊ぶのが大好きでその時はとっても楽しそうです!」
--体はどれくらい大きくなりましたか?
「1kgしかなかった体重も今では9kgとなりました。豆柴の予定で買うことを決めたのですが、すくすく成長し気づけば立派なスタンダード柴犬になっていました(汗)」
--3年を振り返って、ハラミちゃんの看板犬としての道のりはどうでしたか?
「まだパピーの頃は手に負えず看板犬はあきらめていましたが、お客様の一声でハラミは看板犬へ復帰することが出来ました。その時のお客様がいなければ今も看板犬をしていなかったかもしれません。あの時のお客様には本当に感謝しています。それから、看板犬を離れていた3カ月でじっと待てるように成長していたことにも驚きと感動がありました。その後、暑い日も寒い日も毎日お店に出勤し、お客様と接することがハラミの喜びになっていき、今では看板犬のお仕事が生きがいとなりました」
(まいどなニュース特約・N.Ritsu)