藤のシーズン到来「雄のクマバチは刺しません」「雌は追い払おうとすると刺す」 うってつけのアドバイスが話題
4月下旬から5月にかけてシーズンを迎える藤の花。
藤棚から紫や白の雨のように垂れ下がる姿は言いようのないほど美しいが、ただ一つ気にかかるのが高頻度でそこに出没するクマバチの存在だ。
今、SNS上ではそんな藤棚の蜂についてのあるアドバイスが大きな注目を集めている。
「GWに藤を見に行かれる方にお伝えしたいんですけど、藤の間を飛び回ってホバリングして時々人にぶつかってるデカい蜂は『雄のクマバチ』なので刺しません。ぶつかってくるのはあなたのことを可愛い雌蜂だと思っているだけなので安心してください。」
と紹介したのは"野食ハンター"として数々の書籍を発表しYouTuberとしても活躍する茸本朗さん(@tetsuto_w)。
確かに雄のクマバチは針を持っていないので人を刺すことはない。額に白っぽい毛が生えているのが雄なので、見分け方も簡単だ。茸本さんのアドバイスに対し、SNSユーザー達からは
「今迄怖くて藤棚に寄れませんでしたが、そろそろと近づいてみます。藤の花大好きなので嬉しい」
「ウチの近くの藤の花にも来てました。そうか、クマバチですか。
黒いお尻が可愛いですね。」
「マルハナバチといいクマバチといい、とってもモフモフでとっても可愛い(語彙力)」
など数々のコメントが寄せられている。
茸本さんにお話をうかがってみた。
ーー今回のご投稿のきっかけをお聞かせください。
茸本:藤の花が有名な足利フラワーパークに行った際、園内に大量のクマバチが飛んでおり、散策客が必要以上に怖がったり「スズメバチだ」など間違ったことを言っている様子が散見されたので、なんとなくツイートしておこうかなと思った次第です。本当は「オスは頭部に小さな黄色の三角模様がある」などクマバチの雌雄の見分け方まで書きたかったのですが140字に収まりませんでした。
ーーご投稿に対し、数々の感謝のコメントがありました。今回の反響へのご感想をお聞かせください。
茸本:「なるほど自分は雌蜂だと思われてたんだな」「怖がらなくていいならよかった」「クマバチかわいい」などの引用リプがありました。
クマバチは羽音が大きくて怖がられてしまいますがおとなしい性格で人を襲うことはめったにない可愛い蜂ですので、それが多少なりとも伝わったなら良かったなと思っています。
◇ ◇
なおこの日、茸本さんが観察したところ、花の蜜を無心で吸ってるクマバチはほとんど雌だったとのこと。「『バエる写真撮りたいのにジャマ!!』とかいって追い払おうとすると刺されますので優しく見守ってあげてください。彼女たちは蜜に夢中でこちらのことなど気にもかけません」とのことなので、もしクマバチに遭遇した方はよくよく茸本さんの言葉を思い出していただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)