こんな朝ドラいかが? 宝剣探す源範頼が主人公、ロゴがSNSで話題 演じる迫田孝也さんも「朝ドラ出たいです!」
陰謀と謀殺が渦巻く大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の中で、いい人すぎるキャラが視聴者の清涼剤になっている、迫田孝也さんが演じる源範頼。冷酷な権力者の兄頼朝、狂気と無邪気を秘めた天才肌の弟義経に挟まれ、今一つ地味な蒲殿(かばどの)を盛り立てようと、Twitterユーザーのヤンツー(@ningengakuen)さんが作成した架空の連続テレビ小説のロゴ「かばちゃん」が話題です。そういえば迫田さん、過去には「朝ドラに出たい!」と口にしたことも。NHKさん、蒲殿の起用をぜひ!
■「あまちゃん」ならぬ「かばちゃん」のロゴがSNSで話題
「蒲殿が潜水して宝剣を探したりアイドルを目指したりするスピンオフ観たいですね」とヤンツーさんが公開したドラマのロゴ。2013年度上半期に放送された『あまちゃん』へ最大限のリスペクトを込めたデザインです。ゆるい字体の「かばちゃん」の文字を囲むマルは、3色のグラデーション。『あまちゃん』ではこの3色は、ロケ地・岩手県小袖漁港の朝焼けの空と海の色を取り入れたそうです。烏帽子に紫の直垂をお召しの蒲殿は笑顔で喜んでいるようです。こんな善人がいずれ失脚してしまうなんて…。ヤンツーさんに聞きました。
ーきっかけはやはり「壇ノ浦のあとも必死に宝剣を探している」という長澤まさみさんのナレーションでしょうか。
「15日の視聴後、『宝剣を探す蒲殿をワイプで流してて欲しい』という私のツイートへの皆さんの反応があまりに面白くて思いつきました。平家が滅んで舞台は権謀術数が渦巻く政治の世界に移ったのに、壇ノ浦で宝剣をずっと探している生真面目な迫田さん、いや蒲殿が本当に健気です。もちろん『あまちゃん』も欠かさず見ていました」
ー三谷大河と範頼演じる迫田さんについては
「『真田丸』が大好きだったので楽しみにしていましたが、重厚で容赦ない展開に震え上がっています。現代とは倫理観が全く異なる東国武士がひしめく中、私たちに近い親しみやすさを持つ本ドラマの蒲殿に迫田さんの良い人オーラがピッタリだと思います。『真田丸』で演じた三十郎(真田家家臣、矢沢三十郎頼幸)もとても良かったですし、大河の常連になってほしいですね」
ー朝ドラにも
「『真田丸』に出演していた3人の俳優によるユニット『真田カローズ』が登場したイベントの動画で、他の2人から『朝ドラ、出てないの?』といじられた迫田さんは、『出ていないのは悔しいです!』とキレつつ『どうやったら出れるの?』と教わろうとします。『かばちゃん』は無理でもいつかかなえばと願っています(笑)」
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源範頼は幼い頃を蒲神明宮(静岡県浜松市東区)で過ごしました。平氏討伐に活躍したものの、頼朝の怒りに触れて、伊豆修善寺に幽閉され、結局自刃に追い込まれたといいます。その際、範頼がかわいがっていた馬が、範頼の首をくわえ、範頼の別荘のあった稲荷山龍泉寺(浜松市)まで走り続け、池のまわりを三回まわって倒れたと言い伝えられています。同寺には、江戸時代のものと思われる『蒲御曹司源範頼公碑』という大きな五輪の塔があり、範頼の墓と伝えられています。さらにそのすぐ南方には、範頼の愛馬を弔った駒塚(こまづか)があり、『爲範頼公愛馬供養塔』の碑が建っています。(浜松市公式サイトから)
なお、今後の朝の連続テレビ小説は、2022年度後期が「舞いあがれ!」。ヒロイン・福原遥さんがものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島を舞台に、引っ込み思案だった主人公が空を飛ぶ夢に向かう姿を演じます。2023年前期の「らんまん」は「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎(1862~1957)をモデルにした物語。主演は神木隆之介さんです。
■範頼を演じる迫田孝也さんはこんな人
迫田孝也さんが所属するホリプロの公式サイトによると、迫田さんは1977年4月6日生まれ。身長170.5cm、体重67kg。出身地は鹿児島県。特技はバレーボール・水泳・器械体操で、中学高校保健体育教員免許を持っています。広島大学教育学部卒業後、役者を志し上京。 劇団STRAYDOGに約8年間在籍し、舞台をはじめ 数々のドラマに出演。 2006年映画「ザ・マジックアワー」のオーディションで 三谷幸喜氏と出会い、その後数々の三谷作品に出演。近年では舞台「酒と涙とジキルとハイド」で助手のプール役を熱演しました。
(まいどなニュース・竹内 章)