「週末は愛犬とドッグラン楽しんできました」という文言と共にTwitterに投稿された、小さな犬さんが大きな恐竜を全力で追いかける様子を映した動画が大きな注目を集めました。実は恐竜は着ぐるみで中に入っているのは飼い主さんです。動画を撮影した経緯をお聞きしました。

　今回話題になった犬さんのお名まえは「ぺこ」ちゃんといい、黒柴の女の子です。迫力満点の映像に「もう腹筋が崩壊しそう」「大笑いしました　私も恐竜役になりた～い」「ドッグランと言うより、ザウルスラン」など、絶賛とツッコミの声が相次ぎました。

　飼い主さんである「暴君ぺこ」（@kuroshibapeko）さんは「理系出身のたまに恐竜（の絵文字）になる病気を持つただの係長サラリーマン、嫁と豆柴になり損ねたただの小さい柴犬との普通の暮らし」を送っている、といいます。が、しかし、誰が見ても恐竜の着ぐるみを身につけて愛犬と過ごす、というのは「普通」ではないように思われるのですが…。

■ドッグランは貸し切り！　恐竜に「変身」すると、普段より寄り添ってくれる犬さん

－－ぺこちゃんは普段はどんなご性格の犬さんですか。

　普段はやんちゃでたまに甘えてくる甘えん坊です。家では夜散歩した後、決められた時間のみ走り回ってますが、普段はおもちゃで一人で遊んでます。ドッグランではめちゃくちゃ走ります。

－－動画の舞台になったドッグランは貸し切りですか？また遠景で映しておられますが撮影はどなたが？

　ドッグランは貸し切りです。恐竜の着ぐるみに慣れた犬でないと恐怖で犬のストレスになるので、迷惑のかからぬよう貸し切りにしています。「愛犬も飼い主もみんなで楽しむ」のを信条としております。ドッグラン貸し切り時間は1～1.5時間です。撮影兼、撮影監督はママ担当です。

－－恐竜の着ぐるみを着てぺこちゃんと追いかけっこを始めたきっかけを教えてください。

　きっかけは家に恐竜のコスチュームがあったことですが、考え方として、愛犬の健康のために愛犬と共に新しいことにチャレンジし、脳を活性化して元気にいてもらうことを信条としています。なので恐竜に限らず、様々な場所へ毎週連れていき、様々な物に慣れさせています。

－－ぺこちゃんは、どのくらいでパパさんの恐竜姿に慣れてくれましたか？また以前話題になった動画ではぺこちゃんが着ぐるみのパパさんに追いかけられていましたが今回は逆ですね。どういう変化があったのでしょうか？

　慣れるのは2～3週間程度で慣れました。変化については、これは勘違いされますが、以前から変化はありません。恐竜の時、家でめちゃくちゃ寄ってくるようになったくらいです。

というのも、愛犬はドッグランで走ること（追いかけっこ）が好きですが、どちらかというと「追いかけられる側」が大好きです。犬同士の時も、私が通常状態の時も、恐竜の時も同じで、一番最初の動画と同じように逃げ回ります。しかしながらSNSでは内部の情報は伝わりませんので、一番最初の動画をあげた時に怖がって逃げていると言われました。そのため、2回目は意図的に追いかけられている動画を投稿しました。当初から逃げもするし、追いかけてもくれています。

－－そうだったのですね。今回の動画に大きな反響があり、多数コメントが届いています。感想はいかがですか。

　元気が出たというようなコメントをいただき、みなさまに、少しでも、クスリと笑ってもらえたのであれば幸いです。印象に残ったコメントは、数名の方からいただいた「愛犬が遊びを楽しんでいる」とか、「愛犬と共に楽しめていて良い飼い主」等のコメントです。私自身が掲げる信条を見抜いてくださったコメントとして嬉しく思いました。

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　さらに、素の状態のパパさんと、恐竜状態のパパさんとでは、ぺこちゃんの態度にどのような違いがあるか詳しくお聞きすると、以下のような答えが返ってきました。「これは予想外でしたが、恐竜の時だけめちゃくちゃ撫でられにくるようになりました。当初は、『通常＝恐竜』でしたが、今は、『恐竜＞通常』になってしまいました」（暴君ぺこさん）。ぺこちゃん、これからもパパさんママさんとともに仲良く楽しく暮らす日々の様子を、たくさん見せてくださいね。

（まいどなニュース特約・山本 明）