「ロト7」で1等当選、巨額の当選金 幸せの黄色いテープとの関係は? 山陽電鉄に聞いた

 神戸市内にある山陽垂水駅の改札を出て信号待ちをしていると、視界の隅に違和感がありました。足元をよく見ると黄色いカラーテープで書かれた「ツバメノウン」の文字。フンでもウンコでもなく「ウン」? 調べてみました。

■実はとんでもない幸運が生まれた場所だった

 文字があるのは同駅西改札口を出てすぐ、ローソンや宝くじ売り場が並ぶ通路。文字の真上を見上げると、天井から半透明の四角いボードが吊り下げられており、ボード越しにうっすらとツバメの巣が見えました。ボードはツバメの巣を守りつつ、フン避けの役目も果たしているようです。

  この場所を管理する山陽電気鉄道(本社、神戸市長田区)の担当者に話を聞きました。

──発案者は誰ですか。

 「カラーテープの注意書きは宝くじ売場垂水店のスタッフが貼り、カバーは宝くじ売場を運営している山陽フレンズ本社係員が設置しました」

──もしかして「ウン」にしたのは宝くじと関係が?

 「宝くじ売場という『夢』を売る売場として、『フン』と『ウン』をかけました」

──やはりそうでしたか。ツバメの「ウン」のご利益はありましたか。

 「この場所では数年前からツバメが巣を作っていますが、2021年に初めてツバメの存在を知らせるカバーを設置しました。すると、その年の6月11日抽選『ロト7』をこの売場でご購入されたお客さまが1等を当選し、約8億5千万円(849866300円)を手に入れられました。その1等は全国で2口当せんしたうちの1本です。高額当選はラジオでも紹介され、あやかろうとお店の写真を撮ったり、神戸市北区など少し遠方からもお客さまが来店したりしました」

──今年は。

 「カバーは今年で2年目ですが、昨年の高額当選を受けて、今年初めて『ツバメノウン』の文字を貼りました。今年は昨年よりも約2カ月早い4月下旬に巣作りが始まり、6月13日に5羽が巣立ちました。今年も宝くじ売場垂水店スタッフ一同で無事巣立っていく姿を見守ることができました」

 「フン」と「ウン」をかけた売り場スタッフたちの間では、ツバメがビッグな幸運を運んできたのではーーともっぱらの噂だそうです。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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