読書中に一区切り、「ここ覚えたい!」と感じたら→頭の中のノートにマッキーを! 油性ペン記憶術が話題に
読書にうってつけの記憶術がSNS上で大きな注目を集めている。
「1mmも科学的根拠はないのですが、本を読んでいるとき『ここ覚えたい!』と感じたら、目を閉じ”油性ペンで頭のノートに書くイメージ”をしてみてください。3年続けてますが…驚くほど忘れないんです。おすすめはマッキー。消しゴムが勝手に使われる脳内でも、マッキーは消せないのかもしれません。」
と件の記憶術について語るのは8月に出版される「1%読書術」(KADOKAWA)著者のマグさん(@OnebookofMAG)。
覚えたい事柄を何かに紐づけたり復唱したりすることはよくある記憶術だが、まさかマッキーとは…マグさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「頭のなかでやってみました。太いペンで描いたほうが忘れない感じがします」
「マグさん、とても勉強になります やはりイメトレのように、イメージすることは大切なんですね」
「この方法だと実際に書かなくて良いので、手が疲れなくて良いですね 本を読むことに集中できそうです!脳内でマッキーを召喚します!」
など数々の驚きの声が寄せられている。
■投稿者に聞いた
マグさんにお話を聞いた。
ーーこの記憶方法を始められたきっかけをお聞かせください。
マグ:10年ほど前から、想起と呼ばれる記憶法を使用していました。ちなみに想起とは、簡単に言えば「思い出す」ことです。人の記憶は、思い出す回数が多ければ多いほど長期記憶に定着すると言われています。意図的に想起することで、「役に立つ知識」だと脳に認識させることができ、長期記憶に定着するのです。
ですが、想起をただ行うだけでは、どうにも記憶に残りづらいように感じていました。ちょうど3年前程だったと思います。読書家の友人との会話中、「脳は勝手に消しゴムを使うよね」と私が発言しました。「それならマッキーで書けばいんじゃないか?」と会話が派生し、試してみたのことがきっかけです。記憶への定着は、油性ペン独特のニオイと、角張って描きづらい太ペンであえて脳内に書くことで、体験に変わったのだと思います。
ーーマグさんは普段この記憶法でどのような物事を記憶されることが多いですか?
マグ:私は日々多くの書籍を読むため、インプットした知識を記憶するために使うことが多いです。特に、1%読書術(1日の1%である約15分で、明日使う知識を学び、毎日1%成長する趣旨)というものを提唱しており、その中で読書中に「活かしたい」と思ったポイントで実行しています。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
マグ:読書のテクニックは、過去にもバズを起こした経験が多数あります。傾向として、「気軽に効果が出る」ものはやはり人気があると感じました。また、今回はマッキーと”消しゴム”を掛け合わせたことが、読者自身でさまざまな要因を想像するきっかけも作れたのだと思います。
◇ ◇
受験生や物覚えに自信がない方などはぜひ試していただきたい記憶術だ。
なお今回の話題を提供してくれたマグさんは日ごろ、読書を通して得た知見をTwitterやVoicyで発信中。また8月中旬にはKADOKAWAから「1%読書術」をKADOKAWAより出版する。中卒でめんどくさがりだったマグさんが10年以上続けた読書を解説する力作なので、こちらのほうも是非多くの方にチェックしていただければと思う。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)