「ラベルはがすの面倒」…そんな思いから開発されたペットボトル 凹凸のおかげでラベルがなくても商品名が分かる
「サントリー天然水」で知られるサントリー食品インターナショナル(本社、東京都港区)は7月4日、同社初となるラベルレス専用ボトル「氷雪ピュアボトル」の完成を発表しました。商品への採用は、7月5日発売の「サントリー天然水 ラベルレス」から。同社担当者は「水という差別化が特に難しいカテゴリーにおいて、ラベルレスでも『サントリー天然水』の世界観をお客様にお届けすることが目的」とし、「すでに販売している商品からラベルをはがしただけのものではなく、ゼロベースでラベルレス専用の容器を開発いたしました」。ラベルレス専用ボトルの開発は同社では初の試み。
■きっかけは「ラベルはがすのが面倒」の声
同社は新容器開発の理由について、コロナ禍以降の生活環境の変化を挙げ、「通信販売にてケース単位で商品を購入されるお客様が増えたこと、またイエナカ時間の増加に伴い、ご自宅で飲料をお楽しみになる機会が増えたことで、お客様から『ペットボトルを分別回収する際、商品のラベルをはがす手間が面倒』という声が、これまで以上に上がるようになりました」。
2021年10月、通信販売を中心に「サントリー天然水」(小容量)のラベルレス商品の販売を開始したところ、売上数が好調に推移。「ラベルレスでもブランドが識別できる時代」と今回の新容器開発に踏み切りました。
■ボトル表面の凹凸で「水源のイメージを表現しました」
新容器の名称は「氷雪ピュアボトル」。表面にはラベルなしでも中身が分かりやすいように「サントリー天然水」のロゴが凹凸で入っています。「ボトル上部には水源に積もる雪や氷をイメージした凹凸を施し、空気まで冷たく澄んだ水源のイメージを、ボトル下部にはなめらかな流線を描くことで、水源から生まれた冷たく澄み切った水の流れを表現しました」。
同社担当者は「『サントリー天然水』は水源にとてもこだわっており、森林の涵養(かんよう)活動もおこなっています。多くのお客様に分別が楽なラベルレス商品を手に取っていただくとともに、空気まで冷たく澄んだ水源から提供される清冽なおいしさが伝われば」と期待を寄せています。
「サントリー天然水 ラベルレス」は全国コンビニエンスストアで数量限定発売。550mlペットボトル、希望小売価格130円(税別)。Amazonやアスクルなど、通信販売中心の「サントリー天然水 ラベルレス(ケース販売用)」も氷雪ピュアボトルに変更。