使うのがつらい…頭髪部がすり減ってしまうサラリーマン消しゴム 「使い潰されて最後は…」
使えば使うほどすり減ってしまうサラリーマン消しゴムがSNS上で大きな注目を集めている。投稿者に聞いた。
「サラリーマンに見立てた消しゴムを考えました。勉強するほど(頭を使うほど)仕上がっていきます。」と件の消しゴムを紹介したのはアイデアクリエイターとして活躍するいしかわかずやさん(@issikazu20)。
おでこから、はたまた後頭部から…頭を使うほどすり減ってハゲてしまうことを「仕上がる」と言うセンスは流石。いしかわさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「400円ぐらいなら普通に買う。」
「使い潰されて最後は『クビ』になる」
「こんなの持ってたら植毛wとか言ってシャーペンの芯刺して遊んでしまう…」
「面白いし可愛いと思うんだけど、こういうのも今の時代はアウトなのかな…世の中が難しい。ちなみに毛が生えるパターンでクツワの”おじケシ”がありますよ(磁ケシ)」
など数々の称賛の声が寄せられている。
■投稿者に聞いた
いしかわさんにお話をうかがった。
ーーこのデザインを思い付かれたきっかけや、 込められた思いをお聞かせください。
いしかわ:消しゴムを使っている時に消しカスが髪の毛に見えた瞬間があったので、髪の毛が抜ける消しゴムがあったら面白いかなと思いました。それ目的で勉強を頑張る子が出てきたら勉強促進アイテムとしても便利だなとも思いましたし、勉強は頭を使うので、ダブルミーニングとして頭を使うほど髪が抜ける消しゴムというコンセプトに発展した流れになります。
また、消しゴムの消し方が抜け方に反映されるので、みんな違った抜け方をする現象もユニークかなと思いました。
既存の文房具は、シンプルなものが多く機能性を重視したものが多い印象なので、もっと人間味だったり愛着を感じてもらうような見た目だったり使い方ができる文房具があっても良いんじゃないかなと思っています。その中で「見立てるアイデア」 は物に対する愛着を持ってもらいやすくなると思うので、僕がアイデアを生み出す際のアプローチの1つとして取り入れています。
ーー制作にあたりご苦労されたことや、 こだわったことをお聞かせください。
いしかわ:テーマがセンシティブなので、どれくらいリアルな見た目から離れてデフォルメを効かせたデザインにしようかなといった部分で悩みました。顔もデザインの一部に入れているので、顔のパーツをどれくらいの粒度で描こうかとか、かわいく見えるようにどうデザイン部分を調整しようかなといったところに苦労した印象があります。
またこだわった部分は、消しゴムケースのデザインです。ただ髪が抜けていくだけだと面白みが少ないと思ったので、設定としてサラリーマンに見立てるようにしました。その中でサラリーマンに見えるデザインを考える必要があったので、ケースを使って胴体部分を表現したことがこだわりの一つとなっています。
また、バリエーションとしてお坊さんになる消しゴムや、リーゼントの不良少年が更生して坊主になってゆく消しゴムとかも面白いかなと構想を膨らませております。
ーーこの消しゴムは発売予定はあるのでしょうか?
いしかわ:まだ商品化して販売する予定は立っていない状態です。好評いただいている声がとても多いのですが、中には批判的な意見を持った方もいるので商品化する際は慎重に検討していこうかなと思っています。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
いしかわ:SNS上での反響は概ね好評的なコメントが多いです。9割の方から「商品化してほしい!」「どこで買えますか?」などのコメントをいただきました。特に海外での反応がとても良く、アジアやヨーロッパの方々から毎日DMが来ては「どこで買えますか?ぜひ商品化してください!」などの嬉しいコメントをいただきました。
僕のアイデアを引用で呟いた外国人の方がバズっていましたし、今回の投稿で増えたフォロワーも半分以上が海外の方といった状況でした(笑)。
◇ ◇
この天才的なアイデアが早期に商品化されることを願いたい。
なお、いしかわさんはこういったアイデア発想のコツや、アイデアが生まれるまでの経緯をYouTubeチャンネル「いしかわかずや - DesignKaz -」で紹介している。また今年秋頃にはアイデア発想に関する書籍出版やオンラインコミュニティーを開設する予定もあるそうなので、ご興味ある方はぜひチェックしてただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)