大阪でガチのダンス・バトル、流れる曲はDJ次第 GUCCHONさんが優勝、南アフリカ切符をゲット

 エンターテインメントを後押しするエナジードリンクのレッドブル社はダンス・バトルイベント「Red Bull Dance Your Style 2022 Japan Final」を7月17日、大阪・アメリカ村の三角公園で開催した。歴代のヒットソングで踊り、会場を盛り上げたダンサーが勝つというシンプルなルール。大阪のGUCCHONさんが日本代表に選ばれた。これまでにない次世代のダンスイベントを取材した。

■16人で繰り広げたダンス・バトル!勝敗を決めるのはなんと観衆

 開催4年目の今年は、全国のダンサーに参加のチャンスを広げるためにオンライン・オーディションを実施。勝ち上がった上位6人と招待ダンサー10人の計16人が技を競った。

 優勝者は今年12月10日に南アフリカのヨハネスブルクで開催予定のWorld Finalへと続くPre Final出場をゲットできるとあって、出場ダンサーたちは闘志満々。やる気も熱気も伝わってきた。

 このダンス・バトルはジャンルは関係なく、ルールはDJの音楽にあわせて即興で踊る 1 on 1 All-style。流れる音楽は最新のグローバル・ヒットからマイケル・ジャクソン、マドンナらのヒットソングまで、何が流れるか予測はつかない。それだけに、ダンスのスタイルだけでなく、音楽センスも試される。出場者は日本のみならず世界で活躍するダンサーが多く、観衆も「彼らのダンスを観るだけでも楽しかった」とノリノリだった。

 トーナメント方式で、1バトル2ムーブ。決勝のみ3ムーブで勝敗を決める。最初のバトルから決勝戦までほぼノンストップで行われ、タフでないと勝ち残れない戦いなのだ。会場はファーストバトルから大盛り上がりで、バトルの中にはジャッジが五分五分となり、もう一戦、戦い直しをする場面もあった。

 そのジャッジの方法はいたってシンプル。リズムやスキル、クリエイティブ性、カリスマ性などを基準に、会場の観衆がジャッジカード(赤・青)で勝敗を決定するのだ。入場の際に渡された扇子が赤い面と青い面になっていて、勝ったと思うダンサー側の色を舞台に向けて示すのだ。兵庫県から来た男性は「大切な一票なので、素人ではありますが、しっかりジャッジさせていただきました」と話した。

■大接戦の末、優勝したのは大阪在住のGUCCHONさん

 決勝へ進んだのはGUCCHONさんとSHUNさん。双方とも譲らない白熱したダンスに会場の観衆も大興奮。ジャッジも接戦となったが、大阪在住のGUCCHONさんが栄光をつかんだ。

 日本代表に選ばれた直後、喜びの声を聞いた。

--勝因は何か?

 「普段はPOPをしていますが、フリースタイルなのでジャンルにとらわれず、僕のGUCCHONというキャラクターをスキルだけでなく、表現力などあわせてうまく出せたかなと思います」

--大阪での開催は?

 「地元が大阪なので、僕の仲間とか生徒とかも応援に来てくれていました。その中でGUCCHONというキャラクターをレペゼン(代表する、象徴するなどを意味するヒップホップ用語)できたのが、めちゃくちゃ、うれしいです」

--南アフリカへの意気込みは?

 「これまでに30カ国以上行っていますが、南アフリカには行ったことがない。ダンスの始まりの国なので、日本人としてどれだけ勝負できるかです。僕のことを知らない国で、知らない人に『GUCCHON、めちゃいいやん』って思ってもらえたら、うれしい。皆さん、応援よろしくお願いします」

 日本代表の切符を手にし、世界を目指すGUCCHONさん。朗報を期待したい。

(まいどなニュース特約・八木 純子)

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