「誰とでも一定の距離を」「LINEは返信できない宣言を」…先輩保護者たちに聞いた「ママ友とのお付き合い」の極意

赤ちゃんがちょっと大きくなって外出をするようになれば、徐々に始まるのが「ママ友とのお付き合い」です。幼い子どもはひとりで遊びに行けない以上、どうしてもママとセットで行動するし、そうなれば、子どもを通して「ママ同士」のお付き合いが自然と生まれてくるものです。何かとママ友にまつわるトラブルが話題になるので、心配になっている人も多いと思いますが、先輩保護者のみなさんはママ友たちとどのようなお付き合いをしてきたのでしょうか。日常でよくあるケース別に、問題に巻き込まれないための“極意”についてまとめてみました。

■ママ友とのお付き合い「誰とでも一定の距離を置く」

ママ友とお付き合いの極意は、ズバリ「どのママとも一定の距離をとること」です。先輩ママ達の意見、見てみましょう。

   ◇   ◇

▽本当に気が合う人はいずれ自然とわかってくる。それまではとにかく、ご挨拶程度、立ち話も短時間、当たり障りのない雰囲気でやり過ごす。最初からグイグイ立ち入ってくる人もいるけど、そういうママとはあえて距離を縮めないよう、家に呼んだり呼ばれたりはうまく断るのがコツ。(Nさん)

▽つい初めての子だと、声をかけてくれたり、遊びに誘ってもらうと嬉しくて、そのままどんどんお互いの家を行き来したり、家族で飲みましょうとか、深入りしやすい。でも、深い関係になってから、やっぱり「この人とはやりづらい」と思っても、関係を断ち切るのは大変。公園で会ったり、児童館で会えば一緒に遊ばせながら話をしたりはするけど、プライベートな領域には立ち入らないし、立ち入らせない。それくらい、ハッキリ、境界線を引いていてもいいのでは。(Oさん)

■ママ友関係のLINEは「返信できない」ポリシーを宣言

少し仲良くなれば、まずLINE交換するというのがママ友付き合いのスタート地点です。でも、子どもの成長と共に、習い事でのグループLINE、クラスや公園仲間、保護者会でたまたま交換しあった数人、と、瞬く間にLINEグループが増えていきます。

   ◇   ◇

▽LINEは最近は「私、すぐに返信できないんだ」と言ってもさほど違和感はないと思います。すぐに気付かなかったりするし、すぐに返信できないんだけど、それでいいかな?と柔らかくみんなに宣言しておく。夕方前くらいにいきなりピンポン鳴り出す時があるけど、毎回手をふいてスマホとって、なんてやってるとホント大変だし。最初から「あの人はLINEなかなか返事こないんだよね」でいいと思います。ヘタに頻繁にやり取りしてて、急に返信しなくなると、どうしたの、となるから。そーいう人、ですませちゃった方が結果的にラク。(Eさん)

▽LINE交換を言われたら、やはり行いはしますが、その時に「実はあんまり使ってないの、返信できない時があったらごめんね」と言っておきます。特にこの人とはあまりお付き合いしたくないな、と思ったら、何かきても毎度同じ「了解しました」のスタンプひとつでスルー。この人は色々誘ってもしょうがないな、と諦めてくれるのを待ちます。基本、ママ同士の遣り取りはトラブルにせず、トラブル以前にあっさりした対応で相手にしないのが一番です。(Mさん)

▽習い事での連絡など必要なグループLINE以外は、基本的に用事が終わったら(例えばランチ会をする時のグループとか)すぐに退会しますね。コツはまず通知オフにして、実際に気付かないから見ない、既読にならない、で、タイミング見て退会してしまう。ま、気付く人もいますし、どうしたの?と聞かれる場合もあるけど、子どもが触ってたからかな、とか、あれ、退会したっけ?みたいにしらばっくれるとか、曖昧な態度でしれ~っとしてれば、みんな、そんなに気にしないですよ。グループLINEはとにかく面倒だし、プチトラブルも起きやすい。なるべく数を増やさないように、なるべく気付いたらいない状況になるように(笑)そーっと抜け出してしまうのがベスト!(Hさん)

■ママ友っていろんな人がいる!? 想定外の状況に遭遇してもやり過ごす!

子どもが一緒に遊ぶようになれば、子ども同士のトラブルは日常茶飯事。少々変わったママや理解できないママも出てくるのも、よくあること…。

   ◇   ◇

▽ひとり困った人がいて、とにかくインスタやSNSが大好き、子どもたちの遊んでる様子や家に招いた時の写真をアップしまくり。さりげなく「顔がわかる写真はちょい不安だよ~」と言うと「大丈夫、友だちのみの公開設定にしてあるから」って。でも、あなたの友だちは私の友だちというわけでもない。ぽろっと夫にこぼしたら「そこはきちんと言いなよ、オレのせいにしていいから」と言われ、夫に子どもの写真は載せないって言われてるから、ウチの子はちょっと遠慮させて、とお願いしました。それから少し、距離感変わってきちゃったけど、まぁ仕方ないですね、そういう考え方が違う人とは結局長くは続かないだろうと割り切って考えます。(Oさん)

▽うちの子と下のお子さんは今2歳で同じ保育園。上に5歳のお兄ちゃんがいるのですが、別の保育園らしいので普段は会いませんが、週末に遊ぶと連れてきます。それはいいのですが、とにかくこのお兄ちゃんが大変なんですが、なぜか放置なんですよ。下の子たちの頭を叩く、砂を投げつける、オモチャを取り上げる…。しかし、すぐ側に親がいるにも関わらず、気付かぬふりなのか、乱暴しても一切注意しない。こういう時は他に同じ思いをしているママが同席しているところで(1対1より第三者が見ている場所で言う方が、言った言わないといった問題も起きづらい)「お兄ちゃん元気だよね~、でも小さい子たちにちょっと優しくしてくれないかな」と言いました。すると相手はビックリした顔で、途端に先輩ママということで「これくらい普通、こういうのに慣れておかないと後で弱い子になる」などアレコレ言われました。そのママとは疎遠になったし、上の子のママ友たちに私の悪口を言いふらしていたようですが、周囲のママ友は「あれはないよね、でも私は言えなかった」って理解してくれたし、気にしないようにしてやり過ごしました。(Mさん)

▽とにかく競争心がすごいママがいて、意地悪をするとかではないのですが、子どもが習い事を始めると「どんな感じ?」と聞き出し、すぐにわが子も入れる。スイミングなら進級テストの結果をうるさく聞きだそうとするし、英語教室いかせたら体験だけさせて「うちは家で英語教材購入してやってるから、それだけでもウチの子は耳がいいせいか、話せるようになったよ」とか、どーでもいいんですけど。トラブルではないけど、次第にうざったくなったので、話しかけられても曖昧に答えるか、スマホいじったり忙しそうにして、なにげに遠ざけました。こういうママに吸盤みたいにくっつかれると同類とみなされる。子どもへの執着心が強くて何でもライバルに見立てて「ウチのがすごい」系の親は、そう簡単には性格も変わらないし、年齢があがるにつれてモンペになりやすい。保育園だけで終わるならまだしも、小学校も同じになりそうなら余計に気をつけて、あまり関わらないようにするのが一番です。(Eさん)

■ママ友のトラブルってそんなに多いの?

ママ友のトラブルについては、よく体験談でも目にしますし、何かと話題にものぼりますね。確かに大小の差はあれ、ママ友ができて「困ったな」という場面はいずれ出てはくるでしょう。

でも、ニュースで見るような「うそでしょ!?」の大きな問題まで発展するのは、また別です。そこまでいく前に多くのママたちが「さりげなく関係を遠ざけて」回避しています。

もちろん、巻き込まれ事故もあるでしょうが、あまり心配しすぎなくても大丈夫。トラブルもありますが、ママ友ができて良かったという声も多いのですから。子どもを通して知り合うという経緯から、子どもが幼いうちは多少なりとも困惑する場面には遭遇するかもしれません。とはいえ、子どもはやがて大きくなります。保育園から小学校と区切りの場面で関係がなくなることも多いですし、習い事もそのうち子どもはひとりで行くようにもなるわけです。

ママ友という言葉がすでに「トラブルのにおいがする」雰囲気になっているのは残念ですが、大人になってからできる友だちはそれはそれでいいものです。最終的にママ友は、保育園や学校の関係が薄れていくに従い、淘汰されていきます。結局、本当に気が合うママ友だけが最終的には残りますし、そういう相手とは子どもに関係なく、「友だち」としての関係が成り立ちます。

学生時代でも勤務先でも、気が合わない、相性が悪いなという相手はいたと思います。子どもがいることで最低限のお付き合いをせざるを得ない場面はありますが、あまり気負わずに、マイペースでいきましょう!

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

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