「漫画の世界に入り込んだみたい!」「脳がバグる」 金沢のカフェ オーナーが4カ月かけて手描き

石川県金沢市にオープンしたカフェが「漫画の世界に入り込んだみたい」と話題になっています。7月16日に開店した「モノクロCHAYA」は白を基調とし、柱や梁(はり)、床板などの建具や調度品は黒く縁取られています。漫画やCGと錯覚しそうな世界観を生み出し、「騙し絵の中に入った気分」「脳がバグるw」「作成途中の3DCGみたい」とTwitterで反響を呼びました。オーナーの坂上喜保さん(35)に聞きました。

■変わった写真が撮れるカフェに

ーーモノクロCHAYAのコンセプトを教えてください。

「店内のどこで撮影しても、変わった写真が撮れるようなカフェにしたかったんです。写真映えを意識したところはありますね」

ーー漫画のようなモノトーンの内装が斬新です。

「建築業者に床や壁全体を白く塗ってもらって、私が油性ペンで黒いラインを引いたり、絵を描いたりしました。私は本職で住宅会社を経営しているので、本業が終わった夜から未明にかけて作業をして、4カ月かかりました。こだわりだすとキリがなくて、描き上げた絵を全部消して描き直したりしてました。アルバイトの女子大学生に『ここならこんな風に写真を撮りたい』とアドバイスをもらって、店づくりに生かした点もあります」

ーー漫画が好きなんですか?

「漫画は読むのが好きですし、絵を描くのも好きです。好きな漫画はスラムダンクで、絵で影響を受けたのはドラゴンボールですね。全然和風じゃなくてすみません(笑)。スニーカーも好きで、真っ白なナイキのエアフォース1をリペイント(塗り直し)したら面白い感じに仕上がって、『店全体に塗ってみたら面白そう』と思ったのも、内装を塗る店づくりのきっかけになりました」

ーー店内は撮影OKですか?

「はい。日本刀(模造刀)や番傘、扇子などの小道具も置いてあります」

ーーTwitterで反響を呼んでいます。

「おかげさまでお客さんに途切れなく来ていただいていて、うれしい限りです。着物のレンタルショップや写真スタジオからも問い合わせが入っており、今後店内での撮影に絡めた連携もあるかもしれません」

◇  ◇

定番メニューはマーブルイチゴのアイスクリーム(800円)。オーナーのこだわりが詰まったモノクロCHAYA。金沢に行く機会があったら訪ねてみてはいかがでしょうか。午前10時~午後6時。木曜定休。

(まいどなニュース・伊藤 大介)

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