「親の愛情が足りない。寂しいからだ」…孫の夜尿症に、祖母が暴言 悩む母にSNSから励まし「命に関わる病気ではない…どうぞ気楽に」
夜尿症への誤解がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけはヨリカさん(@5LKgZHkeVU5rjc6)の投稿エピソードだ。
「娘の夜尿症に苦しんでるのに、母から『愛情がたりないんだ。寂しいからだ。』と責られ、最後の一言は『なんでまだ一緒に寝てるんだ。もう小学生なんだから1人で寝せろ』と。」で始まり、思いのたけを吐露している。
日本夜尿症学会が公式ホームページに公開している「夜尿症診療のガイドライン」によると、夜尿症は「夜間の尿産生メカニズムの異常や夜間の蓄尿メカニズムの異常,あるいは睡眠覚醒の異常等の様々な要因が複雑に関与した症候群」。けっしてヨリカさんの母が言うような単純なものではない。
ヨリカさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「愛情とか寂しいじゃなくて、単に膀胱の生理機能が未熟なんだと思ってました うちの娘は小3までオムツしてましたよ。度々してましたし。息子も今年の初めまで。漏らしてもいいけど布団は汚さないで欲しいから 夜尿症を治すより、安心して寝れるのが一番だと思います。」
「私小4で夜尿症だったんですけど、夢の中ではちゃんと起きてトイレ行くんですよ。それで現実世界では、って感じだったんです。母親にはそれをめっちゃ説明して分かってもらえたんですけど、祖母とかにはわかってもらえませんね。辛かったです。」
「小6息子 ようやく夜尿の薬を卒業し現在経過観察中です。小児科で最初に命に関わる病気ではないと先生から言われ心が軽くなりました 検査もできますし受診されてみては 洗濯が負担ならこちら吸収量多いのでおすすめです。オムツ付けるのが嫌でしたら申し訳ないですが…どうぞ気楽に」
など数々の共感の声やはげましの声が寄せられている。
■投稿者に聞いた
ヨリカさんにお話をうかがってみた。
ーーお母さんのプロフィールやお人柄についてお聞かせください。
ヨリカ:母は、60代で長い間鬱病を患っています。なので少し変わっていて、明るい時もあれば物凄く酷い言葉を吐く時もあります。他人を傷つけたりはしない人ですが、家族を振り回す厄介な人であり、家族に人生を捧げた人でもあります。コメントで毒親だと言う方もいらっしゃいましたが、母は自分の為に何一つ欲しがらず、家族の為に働いて、真面目さがたたって鬱病になってしまった人です。
ーーヨリカさんとお母様の関係性についてお聞かせください。
ヨリカ:日頃は遠方に嫁いだ私に每日電話をかけてくるのが日課になっている母なので、それに付き合いながら良好な関係を保てています。ですが、昭和の人なので価値観が私と違いすぎて、孫の事も我が子並に心配して、口出しをしすぎる癖があります。「何時まで起こしてるの」「母親が仕事しすぎ」「旦那に感謝して」などなど、さすが関白宣言世代です。
ーーお母さんの発言についてのご感想、今後考えておられる対策をお聞かせください。
ヨリカ:今回の発言については、私が共働きをしていることもあって、子供に負い目が確かにあります。痛いところを責められたのもあって「こんなに頑張っているのに、私は私なりに全力だよ!」と言う感じでした。ツイートしてみると、たくさんのコメントを頂き、私の周りには中々夜尿症で悩んでるという人がいなかったので、不安はまだありますが、治った方達の治療や対処を参考にゆっくり、娘を追い詰めないように接していきたいなと思っています。
ーーこれまでの反響についてご感想をお聞かせください。
ヨリカ:コメントくれる方々が皆さん温かく、「大丈夫」、「娘や私のペースでゆっくりやっていけば良い」、「治るように祈ってる」と励ましてくれました。身の回りに育児についてくわしく話せる友人が少ない私には心強いものとなりました。感謝しかありません。
◇ ◇
夜尿症への誤解がなくなり、かつヨリカさんのように子育てに日々奮闘する人々への理解が深まってくれるよう願うばかりだ。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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