堺の母娘殺害で事件後に連絡途絶えた夫「事情を知っている」←警察表現は関与の可能性示す?元刑事が指摘
大阪府堺市の集合住宅の一室で住人の荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が刺され死亡していた事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は27日、当サイトの取材に対し、同居するブラジル国籍の夫(33)と事件との関連を指摘した。
府警によると、母子の死亡推定時刻は22日夜ごろ。司法解剖の結果、リリィちゃんの刺し傷が十数カ所あり、愛美さんにも多数の刺し傷を確認し、2人の死因は大動脈などの離断や心臓刺創などで即死だった。2人の遺体近くで血の付いた包丁が発見されたことも分かった。
府警は殺人事件と断定し、何者かが強い殺意を持って2人を襲ったとみて捜査している。また、同居しているブラジル国籍の夫が22日朝、勤務先に「事故に遭い、2週間休む」と連絡し、その後の連絡が取れておらず、府警は何らかの事情を知っているとみて捜している。
小川氏は「こういった場合、警察は『何らかの事情を知っている』と軟らかく表現するが、現場である自宅は施錠されている。この点を見ても、犯行後に鍵を掛けて事件の発覚を遅らせようとしていることは明白。そういうことができる人物は限定されます。同居していた夫が事件に関与している可能性が非常に高いとみて、警察は捜しているはずです」と説明した。
さらに、小川氏は「逮捕状は取れていないので指名手配をすることはできない。写真や氏名等を公開はできないが、重要参考人として警察内部での手配は可能です。もちろん全国の警察です。また、外国籍ということで、『海空港手配』といって、海外に出る可能性のある港や空港に手配しているでしょう」と付け加えた。