「ゴキブリ目線」インスタが人気!? アース製薬の挑戦スゴすぎ Gの冒険に「逃げて~!」「それ罠やで!」「顔めがけて飛べ!」と感情移入
アース製薬(東京)が始めたゴキブリ目線のインスタグラムが話題を呼んでいます。当初はティータイムをたしなみ、友達に誘われてお宅訪問…と一般人の投稿に見せかけたなごやかな展開ですが、突如、訪れた家で巨大なバケモノにスリッパで襲いかかられます。地を這うG目線でスリッパやごきぶりホイホイ、スプレーで追い立てられる様子を写真や動画で投稿し、物語が進むにつれて、「逃げて~!」「それ罠やで!」「とりあえず顔めがけて飛べ!」とゴキブリを応援するコメントが続々と寄せられています。ゴキブリが一切出てこないゴキブリ目線のインスタグラム。斬新すぎるSNSを始めたアース製薬に聞きました。
■見たくない虫ナンバー1のG 逆転の発想で生まれた虫目線
ーーゴキブリ目線のインスタを始めた理由を教えてください。
「アース製薬公式として写真中心であるSNSのインスタグラムを始めるにあたり、表現方法は悩みました。アース製薬の商品は虫ケア用品が中心となり、これまでは虫を直接出さずにプロモーションを行なっていました。特にGは見たくない虫No.1で表現としては出さないことが得策だと考えています。インスタグラムユーザーは20~40代女性が多く、アース製薬のコミュニケーションターゲットと一致しており、年々増加しているため避けては通れない状況になっていました」
「虫を出さないで虫ケア用品を訴求するには、逆転の発想から虫が撮った写真を投稿すれば虫が写ることを抑え、かつ虫を意識できるのではと考えて実施に至りました。G目線にすることで家の中の写真になり、生活の中に溶け込んでいる虫ケア用品以外のモンダミンや温泡など、日用品のラインナップも紹介できると考えました」
ーー和やかなティータイムの写真から始まり、だんだんゴキブリ目線のストーリーに引き込む手法がたくみです。
「運用を企画している協力会社と一緒にアイデアを考えています。アース製薬の公式インスタグラムは『続きが見たい!』『面白い!』と思っていただけるようなアカウントを目指しています」
主人公のGは友達の剛毅(ごうき)に誘われて入ったお宅でナポリタンや床に落ちたパンなどのごちそうにありつき、「うますぎるよ~幸せ」と喜びをかみしめましたが、突然現れた巨大なバケモノにスリッパやスプレーで襲われました。
ーースリッパでたたかれそうになる写真は臨場感があります。
「協力会社と撮影に臨みました。臨場感が出せるように何テイクも取り直しをしています」
主人公は「間一髪でかわしたけどマジでやばかった。。。これ今すぐ逃げなきゃやばいやつだ」と必死で逃げようとしましたが、剛毅はごきぶりホイホイに捕まり、主人公はスプレーの直撃を浴びました。
ーー主人公はどうなったのでしょう?
「8月をもってG劇場は終了しました。最後はゴキジェットプロの手にかかり、主人公は息絶えてしまいました。フォロワーさんからは悲しみの声や続編も望む意見も多数届いていますので、ご期待いただければと思います」
ーーネット上で大きな反響を呼んでいます。
「新しい試みでしたので受け入れられるかが不安でしたので、予想以上の反響があり驚きもあり一安心しています」
◇ ◇
なにげないお茶の写真からじわじわとG目線の話に引き込むストーリー展開、進撃の巨人のように突然巨大なバケモノに襲われる理不尽さ。筆者も思わずGを応援しながら次の投稿を楽しみにしていました。アース製薬さん、続編お待ちしています!
(まいどなニュース・伊藤 大介)