降車を焦るベビーカーのお母さん 横にいた男性の「レベル100の気遣い」に胸キュン…「これが育児してる人よね」「何というイケメン」
電車への乗降時は、段差や隙間などから子どもの転倒などベビーカーの事故が起きやすいポイントです。上の子が先に降りてしまい、ベビーカーを押して焦って降車しようとする女性を、そばにいた男性がさりげなく助けてくれ、そのまま立ち去っていく。そんなエピソードを、イラストレーター&エッセイストの星田つまみ(@Ririshiku_Uruou)さんが漫画で再現しました。見知らぬ親切なお兄さん、男前過ぎます!
目的駅に着き、先に降りたにぃくんを追いかける星田さん。本来、降車時は後ろ向きでベビーカーを下ろすところですが、慌てていたので前向きのまま降車しようとします。車両とホームの段差で前のめりになりそうなベビーカー。すると見知らぬ男性がステップ部分を持って降車をサポート。お礼を言おうとする星田さんを残し、男性はそのまま人ごみの中へ…。このワンシーンを「さりげなさ…Lv.100」と題して公開したところ、12万以上のいいねがつくなど拡散しました。星田さんに聞きました。
■「容姿などは全く見ていません」
ー現実の男性は漫画で描いた通りの方ですか
「モノトーンの着衣とキャップの印象しかなく、男性の容姿などは全く見ていません」
ーほんの一瞬のことだったんですね
「私がドア付近でもたついていると、ベビーカーにサッと手を添えて、自然な動作でベビーカーの安全を確保してから、すぐにその場から去って行かれました」
星田さんの漫画に描かれたこの男性に「これが育児してる人(男性)よね」「何というイケメン」「この漫画見てるだけで危うく惚れかけました」などと絶賛するコメントが相次ぎました。一方、「こういう時に一言声かけてから手伝うとしたら、何で言えば相手もビックリしないで頼ってもらえるのかなっていつも悩む」というユーザーもいました。
声掛けについて、星田さんは「普段周囲の方に助けていただく時は、コメントでいただいた『声をかけてほしい』という意見に共感します。その方が安全でお互い不安なく行動できると思います。その際は『手伝いましょうか』『前上げますよ』といった一言があるといいと思います」と話します。
ただ、今回漫画に描かれたのはほんの一瞬の出来事でした。「長男を追いかける私は相当慌てていたので、声をかけるタイミングはなかったと思います。私が危なっかしくなければ、男性も行動に移すことはなかったと思いますが、ドア前で明らかに焦ってもたついた親を見て、思わず手が伸びてしまった、そんな行動だったのだと思います」と星田さんは話します。その上で、あらためてこの男性に「このような状況で、ためらわず、当たり前のように手を差し伸べてくれた優しい行動に、私はとても感謝しています」と感銘を受けています。
■たくさんの人が手を差し伸べてくれる
ワンオペ育児で外出することが多いという星田さん。エレベーターのない駅を利用することもあり、2人の子ども連れてさらにベビーカーと荷物を抱えて階段を上り下りする状況になると、毎回助けてくれる人が現れるそうです。
「だいたい男性の方は畳んだベビーカーや荷物を担いでくださることが多く、女性の方は子供の手を引いてくれることがあります。感染症などへの気遣いからか、直接声をかけたり手を伸ばしたりはせずに、近くにいて子供たちが階段を上り下りする様子を見守ってくれる方もいます。出先で困った時に手を貸してくださる方々に日々感謝しています」と話しています。
(まいどなニュース・竹内 章)