「空港以外でも、他人の荷物は預かってはダメですよ。自分は病院にいる時に子連れの他所のお母さんに『子どものオムツ替えに行くから荷物持っててください。貴重品が入ってますから』と頼まれたことがあって、『え、無理です』すぐさま断ったけど、預かって何か失くなったと騒がれる可能性もあるから注意」

見知らぬ人の荷物を預かるリスクについて投稿した、みなと＠伊藤博文逸話発売中さん（@minato_i_）のツイートが注目を集めています。

現在、SNSで「他人の荷物を預かるリスク」が話題となっています。発端となったのはSNSに投稿された、空港で荷物が多く超過料金が発生しそうになったが、その場に居合わせた人に荷物を預かってもらい事なきを得たというエピソード（現在は削除済）。それに対し、ほかのユーザーから空港で他人の荷物を預かるリスクについて言及する声があがりはじめました。

事実、空港で親切心からあるいは報酬を提示されて見知らぬ人の荷物を預かったことで、違法薬物や拳銃などの運び屋になってしまうという事件が発生しています。

しかし、それは空港に限った話ではなく、身近な場所でも起こりえること。病院でみなとさんに「貴重品入りのバッグを持っていてほしい」と頼んだ女性の真意は分かりませんが、預かる側にリスクがあるのも事実です。

みなとさんのツイートには2.3万いいねがついたほか、「そんなん一切の責任負えないから速攻でお断りだよ！」「人の善意につけこんで、良からぬ犯罪に巻き込まれることあるから、しちゃだめなのよ。悲しいけどね」「そもそも入ってもいなかったものを『盗んだ！』ってされる可能性もあるわけで…」とコメントが相次いでいます。当時の出来事をみなとさんに伺いました。

■断ると相手は「小さく舌打ちして…」

ーー当時の状況を教えてください。

「何年か前、小児科の椅子で子どもと診察待ちをしていたら、乳児と荷物を抱えた女性が『子どものオムツ替えに行くから荷物持っててください。貴重品が入ってますから』となぜかちょっと高級そうなハンドバッグだけを渡してこようとしました」

ーー貴重品が入ったバッグを？

「頼まれてすぐに思ったのは『何かおかしくない？』でした。自分がオムツ替えに行くなら、貴重品と子どもとオムツ替えに必要なものだけ持って、着替えやオモチャを置いていくのに、なぜ貴重品の入ったバッグだけ人に預けるのだろうと」

ーーみなとさんが断ったあと、女性は？

「小さく舌打ちしてトイレのほうに行きました。他の人に頼んでる様子はなかったですね。しばらくして自分の子どもが診察に呼ばれ、病院を出るまで会うことはなかったです」

ーー反響が大きかったですが、どのような声が届きましたか。

「『海外なら爆発物や薬物の危険もある』という注意喚起や『預けられることはなくても、電車やカフェでスマホ・財布を置いたまま席を離れちゃう人がいて怖い』といった体験談が印象的でした。また『見知らぬ人に貴重品を預かってはおかしい』と同じく感じてくれた方も多くいらっしゃいました。

『子連れの人に頼まれたら断れないかも』という方や、実際に荷物を一方的に任されたという方がいらしたので、自分のツイートや皆様の体験談のツイートを見て、危険性を少しでも心に留めておいていただけたらうれしいです」

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みなとさんは続けてツイートされており、「（預かるのは）無理です、と冷たく言えない方は、自分もずっといるわけではないので～診察に呼ばれるかもなので～とか理由つけて」と投稿。

さらに、「病院など各施設でも『貴重品はご自身でお持ちください』とお断りするとのことでした。同時に『施設では貴重品はダメって預かってもらえないから』と押し切られないようご注意ください」と続けました。

（まいどなニュース・門倉 早希）