ラベルを見ながら映画を選んで…青春の「ビデオテープ」を印刷会社が製品化!?驚きの中身に「めっちゃいい…」の声
アラフォー以上の人は思わず反応してしまうであろう懐かしの「ビデオテープ」にまつわるアイテムが、Twitterで2.5万いいね、2.6万リツイートの注目を浴びています。
1976年に電機メーカー「日本ビクター(現JVCケンウッド)」が開発した、家庭用のビデオ規格・VHS…通称ビデオテープ。レンタルビデオ店では、作品のビジュアルとあらすじがデザインされたビデオテープケースがずらりと並び、それを吟味しながら好きな映画を選んだ…なんて思い出を持つ人も多いはずです。
今回、そんなビデオテープケースにまつわる話題がTwitterに。発端は、東京都足立区に構える「同人誌印刷会社しまや出版」さん(@ShimayaTokyo)による、「『ビデオテープケース入り同人誌』を商品化したいです!」という投稿です。
同人誌(個人が趣味で制作した漫画や小説)専門の印刷・製本をおこない、界隈では屈指の老舗である同社。今回は「ビデオテープケース入り同人誌」の商品化を社長に発案し、投稿のリツイートが多ければ実現しても良いとお達しがでたそうです。
リプライにも「めっちゃいい…」「需要ありそう」など絶賛の言葉が並んでいたアイデアですが、なぜ「ビデオテープケース」なのかを担当者に聞いたところ、「企画担当者の私が『その時代に強い思い入れを持っていた』ことが大きいです」とコメント。
同社では「レトロものに力を入れたい」という思いから、すでに「カセットテープケース入り同人誌」をリリースしており、「ビデオテープ入り同人誌」は必然だったといいます。「日常的に『こんな仕様があったら面白い!』『もっと変わった装丁の本を作ってほしい』といった会話が繰り広げられていますし、個人的にも『もっと色々なカタチの同人誌創りのお手伝いがしたい!』と考えていますので、今後もMDケースやフロッピーディスクケース入り同人誌など、色々な試作を行っていきたいと思っています」。
こうして2.6万ものリツイートを集めた同アイデアは、見事に採用へ。「まずは、想像を超えるご評価と、温かい反応を下さった皆様に深く御礼申し上げます。皆さまのお力によって『ビデオテープ入り同人誌』が正式にリリース出来ることになりました。本当にありがとうございます」と担当者。
「今後の展開として、個人的には90年代を思い出すようなOVA風のパッケージデザインなどを考えていますが、お客様にも様々な発想をして頂きたいと思っています」と、今後の展望も語ってくれました。
また、「ビデオケース」の厚みから、「相当なページ数が必要なのでは…」という声に対しては、「複数の本をケースに同梱したり、本以外のグッズなどの同梱するなど、幅広い作品作りが出来ると思います。様々な形で創作活動を楽しんでいただきたいと思っています」とのことです。
普段はなかなか触れる機会のない人も多いであろう同人業界については、「個人で漫画を描く、小説を書くなど、なかなかハードルが高いと感じられるかもしれませんが、当社にはたくさんの初心者のお客様がご入稿されます。同人文化や創作活動は、自己表現の場として自由でとても楽しいものです。何かを創作してみようかな?と思ったら、是非思いきってはじめて下さい。私たちの仕事は、お客様の創作活動の想いを、印刷・製本という手法を使って、同人誌という宝物にすることです」とその楽しさを語りました。
今回話題になった『ビデオテープ入り同人誌』についての詳細は、「同人誌印刷会社しまや出版」の公式サイトまたはSNSを確認してください。
(まいどなニュース特約・あさい あやね)