「もう一度人間を信じられるだろうか…」公園の木に細い紐でつながれ、震えていたガリガリのダックスが出会った、新たな家族

■公園に捨てられていた犬

のんのんちゃん(6歳・メス)は、公園に捨てられていた。大阪府に住むWさんが通勤途中に公園のそばを車で通りかかると、小学生と中学生くらいの男の子が二人、手を振って助けを求めていた。Wさんが車を停めて話を聞くと、「この子、多分捨てられたんです」と言う。子どもたちの後ろには、ガリガリに痩せて震えているミニチュアダックスフンドガいた。その子がのんのんちゃんだった。

「犬が繋がれていたと思われる場所には汚れたダンボールがありました。どうやらダンボールをまとめる時に使う細い紐のようなもので木に繋がれていたようです」

■人間を信じることができるだろうか

Wさんは、すぐに子どもたちからのんのんちゃんを引き継ぎ、動物病院に連れて行った。

「いまだにこんなに恐ろしいことをする人間がいるのだと怒りに震えました。人間が一番身勝手で、恐ろしい生き物だと思いました。のんのんを迷うことなく家族として迎えましたが、この子がまた人間を信じることができるだろうか、幸せな表情を見せてくれるのか、そのことが心配でした」

「辛い思いをした分、必ず幸せにしなければ」と思うWさんだったが、先住猫や先住犬は、のんのんちゃんが前からいたかのように、普通に接してくれた。

「感動しました。ちょっと構えていたのですが、みんなと同じように、私も自然体で接することにしました」

■のんのんは幸せになりましたー!

のんのんちゃんはすぐに家に馴染んで、先住犬のみゅうみゅうちゃんのお尻をクンクン匂いながら後をついて歩いている。お転婆な面もあり、みゅうみゅうちゃんからおもちゃを奪い取って遊ぶこともある。

のんのんちゃんの残りの犬生を幸せ一色にしてあげたいというWさん。今でものんのんちゃんを捨てた人に怒りを覚えるという。

「のんのんは幸せになりましたー!」と言ってやりたいです。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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