彼氏とお泊り時の「すっぴん」にまつわるエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。

「恥ずかしい話、彼氏とお泊まりする時すっぴんになるのが嫌すぎて前までメイクをきちんと落とさずに寝てしまうことがほとんどだったの。それでまた肌が荒れたりお布団を汚す可能性だってあるしでとにかく不衛生極まりなかったんだけど、どうしてもすっぴんに抵抗があった。

彼氏も何かを察してるのか気づいてるはずなのに何も言ってこなかったのに、ある日突然寝る前に『顔洗っておいで？☺️』と優しく言われた。ついに指摘されたと思って恥ずかしくていたたまれなかったから、『メイク落とし忘れたからもう今日はいい』と嘘をついてしまった。そしたら『コンビニにある？買いに行く？』とまで言われたから、本当は持ってたクレンジングで化粧を落として、顔を見られないように反対を向いて寝た。

私の綺麗ではない肌を見ても彼氏は何も言わなかったし、いつも通り抱きしめてくれて、その日以降ずっとかかってた呪いが解けた気がして毎回きちんと化粧を落としてる。もうすっぴんも怖くない」

と体験談を綴ったのはしきさん（@shiki_shiki_21）。

すっぴんを見られることに抵抗があったしきさんと、そんなしきさんの気持ちをくみ取り、あえてメイクを落とすよう勧めたしきさんの彼氏。優しさに満ちたこのエピソードに対し、SNSユーザー達からは

「本当に大切で長く一緒に居たいと思う相手には、ありのままの全てをぶつけた方がいいですね。繕ったり着飾ったりしてたら、疲れてしまいますからねぇ。素敵な彼氏さんで本当によかったですね♪」

「好きは外見、愛は中身。年数が経ち外見はお互い変わっても人間性は変わらない。」

「ことばって本当に重要ですね。呪縛が解けてよかった！」

など数々の共感と感動の声が寄せられている。

しきさんにお話をうかがってみた。

ーーパートナーの方にすっぴんを見せることに抵抗を感じていた理由をお聞かせください。

しき：自分の素肌に自信がないので、それを恋人に見せた時にどう思われるのかが不安でした。数年前、当時付き合っていた男性に私がコンプレックスを隠すためにコンシーラーを塗っているところを見られて「いや、隠せてないから（笑）」と嘲笑されたことがずっと心に残っていて、恋人がそういう人ではないと分かってはいても、幻滅されることが怖かったんだと思います。

ーー「顔洗っておいで」と言われた際のご感想をお聞かせください。

しき：いたたまれなくて、本当に恥ずかしかったです。正直、それまでにも化粧が崩れたりしてほぼすっぴんの状態を見られたことはありましたが、洗顔後の何もしていない状態を見せたことはなかったのでとにかく緊張しました。すっぴんを見せることも、見せたことで何か言及されることも嫌で、お願いだから何も言わないでと思っていたような気がします。

ーーもうすっぴんも怖くない、と。

やっと恋人の前ですっぴんになれる解放感とか高揚感みたいなものもあったと思います。それまで化粧をしたまま寝ていたことは咎めず、話題にも触れずに、ただ一言優しく声をかけてくれていた恋人がありがたかったです。

ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。

しき：想像以上に反響があり驚きました。共感してくださるコメントがたくさん届く一方で、汚いとか布団が汚れるという声もあり、本当にその通りだと思っていますし、恋人と恋人の家のお布団にはものすごく申し訳なく思っています。長い間目をつむって許してくれていた恋人がひたすらにありがたいです。

そして、同じようにすっぴんが見せられないとか、カラコンが外せないとか、恋人にありのままを見せることについて悩んでいる方がたくさんいるんだなと思いました。私自身この一件以降はなんだかふっきれた気がしていて、今では化粧もせず髪もぼさぼさで部屋着のまま恋人と1日過ごすこともよくありますし、恋人の前で思いっきり変顔をしたりふざけたりすることも増えたような気がします。今までも恋人といると気楽だと思っていましたが、より一層自分らしくいられると思っています。大切で大好きな恋人を褒めてくださるコメントがたくさんをいただき、素直に嬉しかったです。ありがとうございます。

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しきさんのお話を聞き、読者のみなさんはどのように感じただろうか。こんな優しさが世の中に満ちることを願いたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）