「国民保護ポータルサイト」北朝鮮のミサイル脅威で1週間たっても高アクセス続く「この情報はありがたい」

 北朝鮮による中距離弾道ミサイル発射で、政府が5年ぶりに全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令してから1週間以上。万が一、ミサイルが飛来した時に、どのような行動を取ればいいのか。避難方法を紹介した政府の「国民保護ポータルサイト」のアクセス数が急激に伸びている。1日のアクセス数は一時、平時の30倍となる約90万件に上昇し、その後も高水準で推移。SNSでは「この情報はありがたい」「知らなかった」などの声が上がっている。

 北朝鮮のミサイルなどの発射は、今年だけでも計25回目。内閣官房によると、ミサイルは発射10分もしないうちに到達する可能性もあるという。弾道ミサイル発射に関するJアラートは、上空を通過したり、落下が予測されたりする場所に発令される。

 「兵器は人を殺傷するために作られたものです。殺めるための威力があると考えていい」と内閣官房の担当者。ミサイルの種類や規模にもよるが、着弾した場合には、激しい爆風や破片などにより、体に大きな被害を受ける恐れがあるという。

 「国民保護ポータルサイト」では、Jアラートを受信した場合、速やかな避難行動を取るように強調。屋外にいる時には、頑丈な建物や地下に逃げ込む。近くに避難場所がない場合は、爆風でけがをしないように物陰に隠れたり、地面に伏せて頭を守ったりする。家の中にいる際には、窓ガラスが割れるかもしれないため、窓から離れるか、窓のない部屋に移動するように呼び掛けている。

 ホームページ内では、ミサイル攻撃に備えた避難施設を探すこともできる。位置情報から近くの施設を探せるほか、コンクリート造りか、24時間避難可能か、地下施設かなどの情報も載せている。

 内閣官房によると、サイトのアクセス数は今年7~9月の1日平均が約3万件。9月末からミサイル発射が相次ぐとともに上昇し、10月4日のJアラート発令日には89万9千件に。5日には15万件と減少したものの5~9万件で推移している。通常は3万件程度といい、高い状態が続いているという。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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