タヌキのような子猫に一目惚れ、先住猫の相棒にとお迎え 威嚇されてもめげずに甘え、3日後には仲良しに
■TNR活動の捕獲機に入った親子猫
くもちゃん(1歳・オス)は、野良猫のお母さんや兄弟と暮らしていた。ある日、保護団体が野良猫のTNRをしていた時、子猫を捕獲するつもりはなかったのだが、くもちゃん親子が捕獲機にかかった。母猫はTNRして、子猫たちは里親を探した。くもちゃんは猫風邪をひいていたので治療もしたという。
■先住猫の相棒を探す
大分県に住むGさんは、先住猫もちちゃんの留守番の時間が長くなるのが分かっていたので、寂しくないように相棒の猫を探していた。夜も1匹で遊ぶより、2匹の方が楽しいだろうと思ったそうだ。
「当初は多頭飼いをしようと思っていなかったのですが、私は猫ではないのでもちが満足するまで遊んでやることができず、1匹も2匹も大差ないといろんな人に聞いたので、最終的に2匹飼う決心をしました」
もちちゃんを保護してくれた保護団体の譲渡会にも行ったがご縁がなく、たまたまジモティーを見ていたら、タヌキのような子猫を見つけて一目惚れした。その子がくもちゃんだった。生後2ヶ月になったばかりだった。Gさんは保護主にすぐに連絡して、里親になりたいと伝えた。
■筋肉猫くもちゃん
2021年12月、くもちゃんがやってきた。Gさんは、ちょっと荒療治かと思ったが、リビングにくもちゃんを入れたケージを置いた。普段穏やかなもちちゃんはご立腹で、それまでシャーと言ったことはなかったが、Gさんにシャーをして不満を露わにした。
くもちゃんは何も分からないようで、風邪気味だったが、もちちゃんと遊びたくてしょうがないようだった。シャーと2、3日威嚇され続けても、めげずに甘えて、3日後には2匹で仲良く過ごすようになったという。
Gさんは子猫を育てるのは初めて。年末年始、くもちゃんの肛門から虫が出てきたので慌てたが、保護主が薬を持ってきてアドバイスしてくれた。
もちちゃんもくもちゃんも息子のように思っているが、それぞれタイプが違う。もちちゃんはしっかり者の長男だが、くもちゃんはいたずら好きのヤンチャな次男。対照的なところが面白いという。ちなみに、くもちゃんは運動量が多いのでとても筋肉質。Gさんは「筋肉猫」と呼んでいる。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)