トンビに狙われ会社の茂みで鳴いていた子猫を保護 今は先輩の猫社員たちと頑張ってるニャ~

■茂みの上で助けを求めていた子猫

りん太郎くん(1歳・オス)は、神奈川県にあるReefという会社の敷地内にある茂みの上で鳴いていた。か細く高い鳴き声は止むことがなく、しばらく様子を見ても親猫が来る気配はなかった。上空にはトンビが旋回し、りん太郎くんはますます降りられなくなっているようだった。

社長の池田さんは「ひとりぼっちで天敵から身を隠すために茂みの中にいて、助けを呼ぶ子猫を放っては置けませんでした」と振り返る。

こうして無事に保護されたりん太郎くん。従業員全員と話し合いの上、“猫社員”として迎えることに決まった。2021年6月5日のことだった。

■人には臆病、猫には甘えん坊

実はこの会社が猫社員を迎えるのは今回が初めてではない。1匹目がぽん太くん、2匹目がぽこ太くん、ぽん、ぽこときたら…りん!「凛としているし、名前はりん太郎だ!」と即決したという。

「りん太郎はとにかく臆病な子猫でした。黒猫は臆病な性格の子が多いと聞いていましたが、本当にその通りでした」

りん太郎くんは、人間が少しでも歩いたり動いたりしたらビクッと身体をこわばらせて、目を黒くまん丸にした。ただ、2匹の先住猫、もとい、先輩猫社員にはべったり。図々しいくらいかまってちゃんになって、じゃれて遊んでいたという。

次男のぽこ太くんは、初めての弟に初日は警戒していたが、しつこく「遊んで!」とじゃれるりん太郎くんに最後は折れて、お世話をしたり遊び相手になったりした。

「人間のことは怖がりましたが、猫に対するコミュニケーション能力はとても高かったです(笑)」

■食いしん坊の猫社員

りん太郎くんはとにかく食いしん坊。子猫時代は子猫用のカリカリフードを食べていたが、お兄ちゃんたちの大人用カリカリフードにも手を付けたり、おやつの時は我先にと飛びついてきたりした。

「ごはんは各自ハウスの中で食べるのですが、こっそりお兄ちゃんたちのハウスに忍び込んで、音も立てずに盗み食いするんです(笑)。でも、食欲がないより全然良いことだと思います」

対策として、お兄ちゃんたちが後で食べようと残しているごはんがあればすぐにお皿をしまい、また残りを食べるためにハウスに戻ったらお皿を戻した。

「それでも少し盗み食いをしてしまうので、獣医さんに『少し太り気味』と言われ、現在ダイエット中です」

現在、りん太郎くんは猫課の社員として頑張っている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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