伊原六花「この性格で良かった」 バブリーダンスから5年突き進む女優道、原動力は「悔しさ」

2017年に「バブリーダンス」で大きな注目を集めた大阪府立登美丘高校ダンス部。当時のキャプテンを務めていたのが現在女優として活躍する伊原六花だ。翌年高校を卒業し、本格的に芸能活動を開始すると、連続テレビ小説「なつぞら」をはじめ、映画やドラマ、舞台への出演を重ね、ディズニープラスで配信される連続ドラマ『シコふんじゃった!』では、落ちぶれてしまった名門相撲部にたった一人所属する女子部員・大庭穂香役として、瑞々しい演技を披露している。バブリーダンスから5年、非常に順調な芸能活動に見える伊原だが、常に「悔しさ」が大きな原動力になっているという。

■悔しい経験は次に繋がる!

「バブリーダンス」が大きな話題になった登美丘高校ダンス部。当時主将を務めていた伊原だが、2017年8月にパシフィコ横浜で行われた「日本高校ダンス部選手権」では準優勝と、先輩から受け継いだ“3連覇”という夢は成し遂げられなかった。

伊原は「準優勝という結果はとても悔しかったです」と当時を振り返ると「でもいま考えると、そのことがいまこうしてここにいる道を作ってくれたのかなと思うことがあります」と語る。

さらに芸能界デビュー後、2020年に上演予定のブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー Season3』のヒロイン・マリア役をオーディションで勝ち取り、小さいころからの夢であったミュージカルの舞台に出演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い公演が中止になってしまうという経験もした。

「どうしようもないことだとは分かっていましたが、やっぱり悔しいなという思いはありました」と正直な胸の内を明かすも「でもそのとき音楽指導をしてくださった方に、助言をいただき次のミュージカルが決まるなど、何かしらの形でつながっているという実感があるんです」と悔しさが大きなバネになっていることを明かす。

『シコふんじゃった!』で伊原が演じた穂香も、大会で優勝したものの、女性だからという理由で土俵に立つことができなかったり、子供のころは圧倒していたライバルに、ある日を境にまったく勝てなくなり「負ける気がしない」と言い放たれるなど、大きな挫折や悔しい思いを経験する。

伊原は「穂香は悔しさを“相撲が好き”という気持ちに昇華し突っ走るところがありますよね。すごく気持ちが分かります」とキャラクターに感情移入することが多かったことを明かすと「私もちゃんと落ち込むのですが、どうしたって結果は変わらないのだから『もうやるっきゃない』と思うし『見返してやるんだ』と力に変わるんです」と語る。

■刺激いっぱいで充実したデビューから4年半!

デビューから4年半が経過した。小さいころから憧れていた“演じる”という仕事への思いはさらに増した。「この1~2年、舞台をやらせてもらって、共演者の方々とお芝居の話をしていると、自分がどんなことを目指しているのかがクリアになっていくんです」と目を輝かせると「もちろん悔しいことはたくさんあります。ミュージカルだったら歌や踊り、ストレートプレイだったらセリフではないところのお芝居、さらにドラマ、映画など、作品ごとに悔しい思いばかりです。でも悔しいと思うポイントが変わってきたりすると、少しは前に進めているのかなと思うんです」と苦しさも楽しさに変えられているという。

「この性格で良かったなと思うんです」と笑った伊原。常に壁があるからこそ、乗り越えたいと闘志が沸く。「その時々では悔しくて落ち込んでいるのですが、トータルで振り返ると、この4年半というのは刺激いっぱいでとても充実していました」。

きっと満足することはないと思います--と女優業についての展望を述べた伊原。だからこそ、ずっと挑戦していきたい仕事でもある。「やりたいことは尽きないです」と笑顔を見せる。「とにかくいまは片っ端から突っ走りたいです」と語った伊原は、劇中で演じた穂香のように周囲を大きな渦に巻き込んでいくだけの魅力にあふれている。

ディズニープラスオリジナルドラマシリーズ『シコふんじゃった!』

10 月 26 日(水)よりディズニープラスで独占配信

© 2022 Disney

ヘアメイク:NADEA

スタイリスト:工藤祐司

(まいどなニュース特約・磯部 正和)

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