「専業主婦」「パート勤務」「フルタイム勤務」記憶がぶっ飛ぶのは? 全パターン経験した女性の投稿に共感
「3パターン全部経験して思ったこと
専業主婦
→生活の中での閉塞感、謎の罪悪感が半端ない。
パート勤務
→分担比率、家事育児100%+仕事は、全然楽じゃない
フルタイム勤務
→子どもの顔を見る余裕なく、何のために働いてるかわからなくなる。
とにかく記憶がぶっ飛ぶ。
現場からは、以上です」
とツイートしたのは、こじゆか家事代行ママさん(@kojiyuka_nico)。
リプ欄には、
「私も三つとも経験したけどすごくよくわかる。どれも種類は違えどキツいんだよね。また、旦那の家事育児へのコミット具合、実家の近さや手助けできる環境なのか、子供の性質など色々複雑に噛み合ってくるから、こればかりは各家庭の最適解が違う。だからどれも正しい。どれも間違いはない。」
「新婚で専業主婦だった時は知り合いも居ないからダンナ(そんなに話さない人)頼みだったし、社会に置いていかれるような焦燥感もあったなぁ。子どもが産まれてからは〇ちゃんのママ!って呼ばれて自分の名前が消えてるような気がしたりね。今はフルタイム。記憶がぶっ飛びまくり」
「育休中を専業主婦と捉えると、わたしは家事嫌いの主婦不適合者なので、仕事してる方が全然楽でした。。他の人も仰ってるように個々の得手不得手や環境にもよるかと思いますが。正社員フルタイムで戻りましたが、その方が夫が家事育児に対して平等にやってくれるので、そこもだいぶ違います!」
など、それぞれの思いがツイートが寄せられ、「いいね」は5.7万件にもなりました。
投稿者に詳しい話を聞きました。
ーーそれぞれの生活のいいところもあったと思うのですが、教えていただけますか。
「専業主婦は、
→子どもの体調不良時に、なんの気兼ねもないこと。
→生活のリズムに自由度が高く、次の日○○だからといったプレッシャーがないこと。
→職場の面倒な人間関係に縛られないことです。ただし、ご近所とママ友は別です」
ーーパート勤務とフルタイム勤務は、いかがでしたか。
「パート勤務は、
→仕事とプライベートのバランスは、希望に近い。
→補助的でも、収入の柱がもう1本あることの安心感がある。
→自由に使えるお金があるので、生活が精神的に豊かになった。
フルタイム勤務は、
→収入面で安定感がある。
→自分が成長している感じがする。です」
ーー専業主婦の「謎の罪悪感」とは?
「私が感じた罪悪感は、夫が稼いできてくれたお金で買い物をし、食事を作って食べ、家事で水や電気を使い、子どものお世話でオムツやおしりふきを使い…こうした行動の大半を、『消費しているだけ』だと感じました」
ーー消費しているだけ?
「広い視野でみれば、それぞれの役割を果たすための行動だったし意味もありましたが、働いていた時の『給与』のように、自分のアクションが目に見える形で評価(対価交換)されないので、自分の存在意義に疑問が湧きました」
■行動のすべてをマイナスに捉えてしまう意識に
ーー自分の存在意義まで考えが及んだのですね。
「活動範囲がどうしても限られていたので視野も狭くなり、行動のすべてをマイナスに捉えてしまう意識になっていました」
ーーパート勤務時代、ご主人は家事育児を手伝ってくれましたか。
「夫は、全く家事育児に参加しないというわけではなかったのですが、激務だったので、『参加したくてもできない』という感じでした。そういう環境だったので、致し方なく私が家事育児をほぼ100%負担せざるを得なかったのです」
ーーフルタイム勤務の場合、キャリアアップすることも可能かと思いますが。
「私は、もともと体が強いわけではありません。フルで働いていた時も、月に1回は疲労で寝込んだり、めまいの持病を患ったりしました。バリバリ働くことに憧れますが、自分の素質上向いていないと思いました。また、性格も学校や会社など組織に属することも向いていません」
ーー今後、どんな生き方をしていきたいと思いますか。
「年齢に関係なく、やりたいことを諦めずに生きていきたいと思います。必要な時に、子どもたちのそばに寄り添い、でも自分の成長も諦めない。そして、自分が死ぬ時に家族に囲まれて、『ありがとう』と伝えられる関係でいたいと思います。また、家族以外に誰か1人でも、『あなたのおかげで、人生が変わった』、そう言ってもらえたら幸せです」
ーーそれで起業して家事代行のお仕事をされているのですか。
「そうです。お母さんたちをサポートする仕事をしたいと思って独立しました。仕事が立て込んで子どもの顔を見る余裕もなくなり、『これは、自分のしたい生き方じゃない』と思ったことも転機になりました」
ーーインスタグラムなどのSNSにも力を入れているのですよね。
「私にも経験があるのですが、経済的理由や性格上、家庭や育児の悩みを抱えていても声を上げられない人がいることを知っています。『スマートフォンの画面越しに、歯を喰いしばってるお母さんと繋がれる場所をつくりたい!』そう思ってSNSで発信を始めました」
ーー前向きにお仕事に取り組まれているのですね。
「今は現場に立つことは少なくなりましたが、最高の仕事だと思います。いつの間にか、家事育児など自分以外を優先することが常態化して
・自分の時間
・自分の好きなこと
・自分のしたいこと
これらを見失ってしまう女性たちが、本当に多いと感じます。家事の一端を担うことで、女性たちがどんどん『自分』を取り戻していく姿を見ることに、本当にやりがいを感じます」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)