モンベルが作った「ランドセル」3色展開で12月に全国発売 「非常に軽量、水にも強く、6年間使える」
大手アウトドア用品メーカー「モンベル」(本社、大阪市西区)は12月中旬から、小学生向け通学用バックパック「わんパック(One-Pack)」を全国のモンベルストアとモンベルオンラインショップで販売します。
■子どもたち「軽くて背負いやすい」
登山用品の開発で定評がある同社ならではの高機能素材や技術力を投入した一品。色は3色展開の予定。価格は各1万4850円(税込)。
サイズは高さ35×幅25×奥行16.5センチ。重量は約930g。素材には840デニールナイロンに、水に強い加工を施した生地を使用。「表面は防水性に優れ、汚れにも強くお手入れも簡単。経年劣化もしにくい素材」だといいます。
メインの収納部分は、引き手を引っ張ると2つのファスナーが同時に開け閉めできる独自のシステムを採用。マチ付きの大きな前面ポケットやタブレットが入る背面ポケットもあり、現在の学習教材に合った収納が可能です。
同社では「A4ファイルが収納可能なサイズで、パソコンやタブレットなどもオールインワンで収納できます。従来の皮革製ランドセルに比べて非常に軽量で、水にも強く、6年間使える耐久性を備えています」とアピールしています。
わんパックはもともと、富山県立山町の舟橋貴之町長が「ランドセルは高額で家庭の負担にもなるため、機能的で軽く、経済的にも負担にならないものを町から子どもたちに贈りたい」という思いから、包括連携協定を結ぶ同社に開発を依頼。立山町では町内の公立小学校に2023年度以降に入学する全児童に無償配布する予定です。実際に背負った立山町の子どもたちからは「軽くて背負いやすい」「中が広くて何でも入りそう」といった声が上がりました。
年々、高級志向が進むランドセル商戦。絶大な人気を集めるアウトドアブランドの1万円台での参入は話題になりそうです。
(まいどなニュース・金井 かおる)