野良猫の赤ちゃんを即保護 猫たちに囲まれた生活に憧れ、3匹が大切な家族に「おおらかな性格になりました」

■妊婦の猫を保護、無事出産

ちゅらちゃん(生後4ヶ月・メス)は、野良猫のお腹の中にいた。その野良猫は千葉県に住むKさんが飼っていた珊瑚くんと梯梧(でいご)ちゃんを出産した母猫の姉妹で、ボランティアはその母猫を出産前に保護しようと思っていた。

なんとか保護できて、母猫は無事4匹の子猫を出産。そのうちの1匹がちゅらちゃんだったという。

Kさんは珊瑚くんと梯梧(でいご)ちゃんを飼っていたが、猫たちに囲まれた生活に憧れていたので、行くいくは更に猫を迎えたいと思っていた。珊瑚くんと梯梧(でいご)ちゃんの血縁にあたる猫を迎えるとしたら、母猫たちが全員保護されていたので今回が最後のチャンスだった。

「本当ならもう少し後に飼おうと思っていましたが、身内(いとこ)の猫の方が相性がいいだろうと思って、ちゅらを迎えることにしたのです」

■気の弱い子だと思った

Kさんは、2022年6月4日、保護主の家でちゅらちゃんに始めて会った。

「母猫に甘えてばかりで、6月11日に迎えに行ったのですが、その時もキャリーバッグの中でずっと鳴いていました。気の弱い子だと思っていました」

ちゅらちゃんは家に着いてもキャリーバッグの中から出てこなかった。珊瑚くんと梯梧(でいご)ちゃんは気になってキャリーバッグの中をのぞき、シャーシャー唸っていた。

「どうなることかと思いましたが、ちゅらがケージで大人しく過ごしていたのは丸1日くらい。その後は、『出してくれ、出してくれ』と騒いでいました(笑)」

2日目の夜からは、遊び疲れて力尽きた場所で寝るようになった。先住猫たちとは顔を合せたらお互いシャー!特に、梯梧(でいご)ちゃんとは仲良くなれず、お互い毛を逆立てて威嚇していたそうだ。

「最初に会った時は大人しい印象でしたが、蓋を開けたら負けず嫌いで強気の下剋上娘でした(笑)」

■超ワイルドなやんちゃ娘

ちゅらちゃんはワイルドで、自分より大きい相手でもお構いなしに取っ組み合いをする。

「子猫だから加減を知らないので最初は心配しました。おもちゃで気を引いて対処しようとしたのですがなかなかうまくいかず、でも、時間が解決しました」

今も悩みなのが雄の珊瑚くんのおっぱいを吸うこと。Kさんは「解決策を教えてほしいくらい」だと言うが、ちゅらちゃんは珊瑚くんが大好きなのだ。なんでも真似をするという。

3匹飼ってみて、おおらかにならざるを得なかったというKさん。

「とにかく賑やかでいろいろ起きますが、大抵のことは受け入れられるようになりました。3匹が家にいることがすっかり当たり前の生活になっています」

3匹とも大切過ぎる家族で、最愛の我が子だという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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